• 日々のみ言葉 2016年11月12日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年11月12日(土)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書4章3節~4節】
    4:3 そこで、悪魔はイエスに言った。「あなたが神の子なら、この石に、パンになれと言いつけなさい。」
    4:4 イエスは答えられた。「『人はパンだけで生きるのではない。』と書いてある。」

    ◎ショートメッセージ
    《『さて、聖霊に満ちたイエスは、ヨルダンから帰られた。そして御霊に導かれて荒野におり、四十日間、悪魔の試みに会われた。その間何も食べず、その時が終わると、空腹を覚えられた。(ルカの福音書4:1~4:2)』

     イエス様は四十日四十夜に渡って、悪魔の試みと言うよりも、誘惑を受けられました。そして、その期間が終わり、イエス様は空腹を覚えられると、悪魔は最後の三つの大きな誘惑を仕掛けて来たのです。今日は、その最初の誘惑について考えて見ましょう。

     まず私たちが、一番知っておかなくてはならないことがあります。それは、イエス様は私たちと同じまことの人間でしたが、その肉体に住んでおられるお方、つまり霊なるお方は、この世界を、天地創造された神様であられたことをです。

     よって、悪魔が、「あなたが神の子なら、この石に、パンになれと言いつけなさい。」と言ったことは、悪い冗談でもなければ、嘘でもありません。

     もしイエス様がその石に、「パンになれ」と言ったとしたら、どうなったでしょうか。私は、パンになったと確信しています。
     しかし、イエス様は、ご自身で、ご自分の神様としての力を制限されたのです。この時、四十日四十夜の断食と祈り、そして悪魔との戦いにおいて、イエス様の肉体は、本当に疲れ切り、空腹は極限状態であったと思われます。しかしイエス様は、み言葉を持って勝利なされました。

     「人はパンだけで生きるのではない。」

     マタイは、この後に続くイエス様の言葉を書き記しています。
    『イエスは答えて言われた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つの言葉による。』と書いてある。」(マタイの福音書4:4)』

     この言葉は、申命記からの引用です。
     申命記によりますと、
    『それで主は、あなたを苦しめ、飢えさせて、あなたも知らず、あなたの先祖たちも知らなかったマナを食べさせられた。それは、人はパンだけで生きるのではない、人は主の口から出るすべてのもので生きる、ということを、あなたにわからせるためであった。(申命記8:3 )』と、書かれています。

     今日も悪魔は、私たちに、イエス様に対して行なったと同じような攻撃をして来ます。
    それは、毎日の糧、明日の糧に対する心配と不安です。私たちの体に食べ物が必要なことは言うまでもありません。

     神様は、私たちにご自身を信頼し、信じるように願っておられます。それは、神の国と義とを第一とするならば、それらの物はすべて与えられるのです。
     それだけではなく、私たちの本当の存在である霊にも、食べ物が必要です。それが「み言葉」なのです。
     それゆえ、『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つの言葉による。』のです。》

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