◇◆◇日々のみ言葉
2016年11月13日(日)
◎聖書箇所 【ルカの福音書4章5節~8節】
4:5 また、悪魔はイエスを連れて行き、またたくまに世界の国々を全部見せて、
4:6 こう言った。「この、国々のいっさいの権力と栄光とをあなたに差し上げましょう。それは私に任されているので、私がこれと思う人に差し上げるのです。
4:7 ですから、もしあなたが私を拝むなら、すべてをあなたのものとしましょう。」
4:8 イエスは答えて言われた。「『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えなさい。』と書いてある。」
◎ショートメッセージ
《イエス様は四十日四十夜に渡って、悪魔の誘惑(試み)を受けられました。そして、その期間が終わり、イエス様は空腹を覚えられると、悪魔は最後の三つの大きな誘惑を仕掛けて来たのです。今日は、二つ目の誘惑について考えて見ましょう。
実は、マタイの福音書では、
『すると、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の頂に立たせて、言った。「あなたが神の子なら、下に身を投げてみなさい。『神は御使いたちに命じて、その手にあなたをささえさせ、あなたの足が石に打ち当たることのないようにされる。』と書いてありますから。」
イエスは言われた。「『あなたの神である主を試みてはならない。』とも書いてある。」
今度は悪魔は、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての国々とその栄華を見せて、言った。「もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう。」
イエスは言われた。「引き下がれ、サタン。『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ。』と書いてある。」
すると悪魔はイエスを離れて行き、見よ、御使いたちが近づいて来て仕えた。(マタイの福音書4:5~4:11)』と、なっているのです。
つまり、ルカの福音書とマタイの福音書では、最初の誘惑は同じなのですが、二つ目と三つ目の誘惑の順番が、逆になっているのです。
尾山令仁先生は、ルカはあえて、ある目的から順番を逆にしたと言う見解です。これについては、また後ほど考えて見たいと思います。
さて、悪魔はイエス様を連れて行き、瞬く間に世界の国々を全部見せた、と書かれています。これは現実だったのでしょうか。いや、むしろ悪魔がイエス様に、そのような幻を見せたと言う方が正しいと言えそうです。リアルな幻をです。
「この、国々のいっさいの権力と栄光とをあなたに差し上げましょう。それは私に任されているので、私がこれと思う人に差し上げるのです。ですから、もしあなたが私を拝むなら、すべてをあなたのものとしましょう。」
これは真っ赤な嘘です。悪魔は、その権利と権威を、最初の人であったアダムから奪い取ったのです。つまり悪魔は不法所持しているだけなのです。
この誘惑を今でも悪魔は、ある人々にしています。悪魔に魂を売るような人々は、確かにこの世の繁栄を手に入れるかも知れませんが、その代償は永遠の滅びとなります。
イエス様は答えられました。「『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えなさい。』と。
私たちクリスチャンは、このお方に、主イエス様に従い、生きる者なのです。》