◇◆◇日々のみ言葉
2017年1月18日(水)
◎聖書箇所 【ルカの福音書6章24節】
6:24「しかし、富んでいるあなたがたは、哀れな者です。慰めを、すでに受けているからです。」
◎ショートメッセージ
《「平地の説教」について引き続き、学んで行きます。
マタイの福音書では、八つの幸いが書かれていました。
『「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。
悲しむ者は幸いです。その人は慰められるからです。
柔和な者は幸いです。その人は地を相続するからです。
義に飢え渇いている者は幸いです。その人は満ち足りるからです。
あわれみ深い者は幸いです。その人はあわれみを受けるからです。
心のきよい者は幸いです。その人は神を見るからです。
平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからです。
義のために迫害されている者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。
(マタイの福音書5:3~5:10)』
ルカにおける「平地の説教」では四つの幸いの後、イエス様が言われた四つの災いが書き記されています。このことからも、この説教が「山上の垂訓」ではないことが分かります。
今日は一つ目の災いについて考えて見ましょう。
「富んでいるあなたがたは、哀れな者です。慰めを、すでに受けているからです。」
この言葉をイエス様は誰に対して言われたのでしょうか。少なくとも十二使徒たちや弟子たち、また集まっていた一般の人々ではないことは確かです。
どの時代でも、お金持ちは存在しました。イエス様が言われたことは、言葉の通り、お金持ちを指しています。
「富」そして「お金」は決して悪ではありません。それは中立なものです。問題は、彼らの心が向けられる所にあるのです。
お金持ちは、その拠り所を金や銀に置いています。それゆえ本当は、自分の貧しさを分かっていません。
彼らは、この世においては成功者です。そしてこの世において、イエス様が言われた通り、まさしく「慰め」あるいは「報い」をすでに受けているのです。
イエス様は言われました。
『「まことに、あなたがたに告げます。金持ちが天の御国にはいるのはむずかしいことです。まことに、あなたがたにもう一度、告げます。金持ちが神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通るほうがもっとやさしい。」(マタイの福音書19:23~19:24)』》