• 日々のみ言葉 2017年2月12日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年2月12日(日)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書7章2節】
    7:2 ところが、ある百人隊長に重んじられているひとりのしもべが、病気で死にかけていた。

    ◎ショートメッセージ
    《主イエス様は、「平地の説教」を話し終えられると、ご自分の町カペナウムに戻られました。
     そして、ここから「百人隊長のしもべのいやし」の出来事に入って行きます。この記事は、ルカの福音書とマタイの福音書に掲載されています。両方の平行記事を比較しながら考えて行きます。

     まずは「百人隊長」について。実は、この百人隊長には二つの説があるのです。

     一つは、多くの学者に支持されています、ローマ軍の百人隊長の説です。カペナウムは、ローマ軍の駐屯地でした。それゆえ取税所があったのです。十二使徒のひとり、レビはそこの取税人でした。
     彼はイエス様に召し出され、マタイと名前を改めます。マタイとは、「神の賜物」と言う意味です。以前のレビと言う名前は、レビ族出身であることを意味しています。

    『数日たって、イエスがカペナウムにまた来られると、家におられることが知れ渡った。イエスは、道を通りながら、アルパヨの子レビが収税所にすわっているのをご覧になって、「私について来なさい。」と言われた。すると彼は立ち上がって従った。(マルコの福音書2:1・2:14)』

     そしてもう一つの説が、ガリラヤ国主ヘロデ・アンテパスの護衛隊の百人隊長というものです。尾山令仁先生はこの説を取っています。現代訳聖書は、そのように訳しています。

     どちらが正しいかは、分りかねますが、「異邦人」であることは確かです。ローマ軍人であったとしたら、当然ローマ人ですし、ヘロデ・アンティパスも護衛として、ユダヤ人ではなく外人部隊を雇っていた可能性もあります。ユダヤ人ではないのです。
     ちなみに私は、ローマ軍の隊長であると考えます。

     そしてこの百人隊長は、ユダヤの人々から慕われ尊敬されていたのです。なぜならこの人物は、カペナウムにユダヤ人の会堂を建築した、と書かれているのです。しかもユダヤ国民を愛していたと言うのです。

     そしてユダヤ人の信じているまことの神様を信じていたと思われます。この人物が、カペナウムに駐屯していたとしたら、相当前からこの地に派遣されていたことが考えられます。
     カペナウムの立派な会堂を建てるには、それなりの時間と準備が必要ですし、イエス様が公生涯を始める前には、すでに会堂は存在していたからです。

     そして「しもべ」ですが、これも単なるしもべではなく、百人隊長が自分の息子同様に思っていた、特別なしもべであったと言われています。

     百人隊長は、取税所がある駐屯地カペナウムを警護していたことは間違いありません。とするならば、主イエス様がカペナウムにおいて行なった御わざや評判は、すでに耳に達していたはずです。
     あるいは、もしかしたら百人隊長は、イエス様の説教を聞き、またすでにイエス様の顔を知っていた可能性も無きにしもあらずです。》

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