• 日々のみ言葉 2017年4月12日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年4月12日(水)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書8章20節~21節】
    8:20 それでイエスに、「あなたのお母さんと兄弟たちが、あなたに会おうとして、外に立っています。」という知らせがあった。
    8:21 ところが、イエスは人々にこう答えられた。「私の母、私の兄弟たちとは、神の言葉を聞いて行なう人たちです。」

    ◎ショートメッセージ
    《今日も、昨日と同じ箇所の学びとなります。
     この出来事は、三つの共観福音書に書き記されています。と言うことは、とても大切な教えであると言うことが分かります。

     主イエス様の母マリヤと弟たちや妹たちが尋ねて来た場面において、主の語られた言葉を書き記した後、その後の出来事を、ルカは省略しています。
     おそらく、母マリヤと弟たち妹たちは、イエス様と会われ、話し合いの時を持ったことと思われます。

     この時に、何が話されたのかは、大体想像がつきます。

     マルコは、
    『イエスの身内の者たちが聞いて、イエスを連れ戻しに出て来た。「気が狂ったのだ。」と言う人たちがいたからである。(マルコの福音書3:21)』と書き記しています。

     ルカが書き記した箇所は、マルコが書き記した平行記事であるとも考えられますし、あるいは、主の母マリヤと弟と妹たちは、少なくとも二回は、兄であるイエス様を連れ戻しに来たこととも、考えられるのです。

     イエス様が公生涯を始められた時には、約三十歳でした。その時、家族に何と言われて、家を出て行かれたのでしょうか。
     おそらく、それまでは養父ヨセフの代わりとして、大工仕事をしながら、やもめとなった母マリヤを支え、そして愛する弟たち妹たちの面倒を見ていたに違いありません。

     私は、イエス様が何もかも放り出して、突然、ご自分の家を飛び出したとは思わないのです。
     イエス様はご自身が何時からメシヤとして働かれるその時を、知っておられました。

     なぜなら、「ダビデの子」と呼ばれるからです。ダビデは三十歳で、イスラエルの王になったのです。
     神の時は美しいのです。その時を知っておられたイエス様が、愛する家族を、路頭に迷わすようなことをするでしょうか。

     私は、イエス様は弟たちに、特にすぐ下の弟ヤコブに、しっかりと大工仕事のノウハウをすべて教えられ、当座は家族が困らないように、ある程度の蓄えをも残されたと思うのです。

     それだからこそ、エルサレムの原始教会において、ヤコブが最初の牧師として用いられることになるのです。

     神様は、先のすべてを見通されておられます。しかし私たち人間は、分からないのです。だからこそ迷い恐れるのです。イエス様の母マリヤも、弟たち妹たちも恐れたのです。それだからこそ、迎えにやって来たのです。

     イエス様は私たちに言われるのです。「恐れないで、信じる者となりなさい。」と。》

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