• 日々のみ言葉 2017年5月10日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年5月10日(水)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書9章1節~2節】
    9:1 イエスは、十二人を呼び集めて、彼らに、すべての悪霊を追い出し、病気を直すための、力と権威とをお授けになった。
    9:2 それから、神の国を宣べ伝え、病気を直すために、彼らを遣わされた。

    ◎ショートメッセージ
    《昨日に引き続き、同じ箇所から考えて見たいと思います。昨日は、イエス様がどのようにして弟子たちに、その権威を与えられたのかについて考察して見ました。今日は、なぜ、イエス様がこのようになされたのかについて学びたいと思います。

     この記事は、マタイとマルコの共観福音書にも掲載されています。平行記事を比較しながら、考えて行きましょう。

     マルコの福音書には、
    『さて、イエスは山に登り、ご自身のお望みになる者たちを呼び寄せられたので、彼らはみもとに来た。
     そこでイエスは十二弟子を任命された。それは、彼らを身近に置き、また彼らを遣わして福音を宣べさせ、悪霊を追い出す権威を持たせるためであった。
     こうして、イエスは十二弟子を任命された。そして、シモンにはペテロという名をつけ、ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、このふたりにはボアネルゲ、すなわち、雷の子という名をつけられた。
     次に、アンデレ、ピリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルパヨの子ヤコブ、タダイ、熱心党員シモン、イスカリオテ・ユダ。このユダが、イエスを裏切ったのである。(マルコの福音書3:13~3:19)』と、イエス様が、十二使徒を任命された時のことが書かれています。

     尾山令仁先生は、「ルカによる福音書講解」において、イエス様は二度権威を授けられて、弟子たちを派遣したという見解を書いています。

    『主イエス様は、十二使徒を伝道実習に遣わされました。いや、伝道だけではなく、病気のいやし、悪霊の追い出しもさせておられます。実際に彼らにやらせることによって、今まで近くで見ていたものを身に着けさせようとしておられるのです。主イエスは、十二使徒を選ばれた時、すでに「悪霊を追い出し、あらゆる病気とあらゆる病弱を治すために、悪霊を制する権威を彼らにお与えになりました」が、今ここで彼らをその働きに遣わすに当たり、改めて「悪霊を追い出し、病気を治す力と権威をお与えになって」おられます。』

     さて、使徒たちは、神の国を宣べ伝えるこために遣わされました。神の国を宣べ伝えることとは、神の支配を宣べ伝えることで、病気を治すとか悪霊を追い出すということは、神の国がもうここに来ている証しでありしるしなのです。

     イエス様は神の力を持って、多くの病人をいやし、悪霊に憑かれている人から悪霊を追い出しておやりになりました。まさしく神の国が訪れた証拠なのです。
     その同じ権威を十二使徒たちに与えて、これから彼らを遣わされるのです。

     彼らは、やがて主イエス様無しで、その働きをしなければならない時が来ようとは、夢にも思わなかったはずです。後ほど彼らは思い出したに違いないのです。あの時、遣わされたのは、この働きのためであったのだ、と言うことを。

     主イエス様が十字架に掛けられる日まで、公生涯も半分が過ぎようとしていた頃の出来事でした。》

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