• 日々のみ言葉 2017年5月9日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年5月9日(火)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書9章1節~2節】
    9:1 イエスは、十二人を呼び集めて、彼らに、すべての悪霊を追い出し、病気を直すための、力と権威とをお授けになった。
    9:2 それから、神の国を宣べ伝え、病気を直すために、彼らを遣わされた。

    ◎ショートメッセージ
    《この記事は、マタイとマルコの共観福音書にも掲載されています。平行記事を比較しながら、考えて行きましょう。

     マタイの福音書によりますと、
    『イエスは十二弟子を呼び寄せて、汚れた霊どもを制する権威をお授けになった。霊どもを追い出し、あらゆる病気、あらゆるわずらいを直すためであった。
     さて、十二使徒の名は次のとおりである。まず、ペテロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、ピリポとバルトロマイ、トマスと取税人マタイ、アルパヨの子ヤコブとタダイ、熱心党員シモンとイエスを裏切ったイスカリオテ・ユダである。イエスは、この十二人を遣わし、そのとき彼らにこう命じられた。(マタイの福音書10:1~10:5前半)』となっています。

     ルカは、「十二人」と簡略して書き記していますが、マタイはここで、「十二使徒」の名前を連記しています。バルトロマイとナタナエルは同一人物です。

     さて、まずここで注目するべきことは、マタイは最初は「十二弟子」と書いています。そして、イエス様が彼らを呼び寄せて、汚れた霊どもを制する権威をお授けになった後には、「十二使徒」と名前を変えて書いているのです。

     ここに考えて見るべきことがあります。それは、イエス様はどのようにして十二弟子にその権威を授けられたのかと言うことをです。
     ただ、お言葉で権威を授けられたのでしょうか。
     私はそうは思えないのです。
     もちろんイエス様は、それも十分にお出来になられたはずです。ただお言葉によって。

     しかし一番肝心なことは、弟子側の方にあるのです。自分がイエス様によって、力強い働きの為の権威を授けられたことを認識し、かつ記憶していることが大切なのです。

     私は、「按手礼」と「祈り(宣言)」であったと確信しているのです。イエス様は、十二弟子一人一人を御前にひざまずかせて、その頭に手を置いて、それと同時にお言葉によって、権威を授けられたと、私は強く思うのです。

     使徒の働きには、
    『さて、アンテオケには、そこにある教会に、バルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、クレネ人ルキオ、国主ヘロデの乳兄弟マナエン、サウロなどという預言者や教師がいた。
     彼らが主を礼拝し、断食をしていると、聖霊が、「バルナバとサウロを私のために聖別して、私が召した任務につかせなさい。」と言われた。
     そこで彼らは、断食と祈りをして、ふたりの上に手を置いてから、送り出した。(使徒の働き13:1~13:3)』と書かれてあるのです。

     これには、雛形があったはずです。それこそが、イエス様が十二弟子を十二使徒として、按手して派遣したことではないでしょうか。

     今も、牧師そして伝道師、宣教師に任命する場合には、長老あるいは会長牧師によって、按手礼が行なわれ、そして正式に派遣されて行きます。
     これこそが、主イエス様が成されたであろうことが伝統となって伝えられ、続いて行なわれているのではないでしょうか。》

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