◇◆◇日々のみ言葉
2017年5月11日(木)
◎聖書箇所 【ルカの福音書9章3節~4節】
9:3 イエスは、こう言われた。「旅のために何も持って行かないようにしなさい。杖も、袋も、パンも、金も。また下着も、二枚は、いりません。
9:4 どんな家にはいっても、そこにとどまり、そこから次の旅に出かけなさい。」
◎ショートメッセージ
《イエス様は、十二人を呼び集めて、彼らに、すべての悪霊を追い出し、病気を直すための、力と権威とをお授けになられました。
それから、神の国を宣べ伝え、病気を直すために、彼らを遣わされたのです。
ここで考えたいことがあります。まず弟子たちは、どのように遣わされたのでしょうか。
マルコの福音書の平行記事では、
『また、十二弟子を呼び、ふたりずつ遣わし始め、彼らに汚れた霊を追い出す権威をお与えになった。
また、彼らにこう命じられた。「旅のためには、杖一本のほかは、何も持って行ってはいけません。パンも、袋も、胴巻きに金も持って行ってはいけません。くつは、はきなさい。しかし二枚の下着を着てはいけません。」
また、彼らに言われた。「どこででも一軒の家にはいったら、そこの土地から出て行くまでは、その家にとどまっていなさい。(マルコの福音書6:7~6:10)』となっています。
ここから、イエス様は十二人を二人ずつ、合計六チームにして遣わされたことが分かります。そのチームをどのように組まれたのでしょうか。十二人の中には、三組の兄弟が存在していたことを、私たちは知っているからです。
すなわちシモン・ペテロとその弟アンデレ、ゼベタイの子ヤコブとその弟ヨハネ、そして取税人マタイとその弟ヤコブです。イエス様は、この兄弟を組まさせたのでしょうか。
最後の晩餐の会場の準備の為に、イエス様はペテロとヨハネを遣わさせたのです。
私は、今日の聖書箇所のこの時から、この二人がチームを組んでいたと思うのです。だからこそ、ペテロはゲッセネマの後、ヨハネについて行き、大祭司の邸宅に入ることになるのです。そこで鶏が鳴く前に、ペテロはイエス様を三度否定するのです。
私はあえて、兄と弟を別々にさせたと思っています。もちろん私個人の推測に過ぎませんが。
そして、彼らをどこに派遣されたのでしょうか。同胞のユダヤ人のいる所には間違いありません。六チームですから、六つの町あるいは都市であったことは、考えられることです。
そしてイエス様は、不思議な命令を二つなされました。
その一つが、
「旅のために何も持って行かないようにしなさい。杖も、袋も、パンも、金も。また下着も、二枚は、いりません。」と言うことです。
これは考えられないことです。杖と靴以外は、手ぶらで行きなさいと言うことなのです。この命令は、弟子たちにとってかなりシビアであり、ものすごいチャレンジではないでしょうか。
彼らは、イエス様の言葉を本当に信じるかどうか、試されているのです。
そして次に、
「どんな家にはいっても、そこにとどまり、そこから次の旅に出かけなさい。」
これまた不可解なことです。持て成してくれる温かい家ばかりだと良いのですが、果たして現実はそうでしょうか。しかも感じの良くない家であっても、そこに留まれと言うのですから。
おそらく弟子たちは、希望や期待よりも、不安と恐れでいっぱいで、町々に向かったのではないでしょうか。》