◇◆◇日々のみ言葉
2017年5月18日(木)
◎聖書箇所 【ルカの福音書9章13節】
9:13 しかしイエスは、彼らに言われた。「あなたがたで、何か食べる物を上げなさい。」彼らは言った。「私たちには五つのパンと二匹の魚のほか何もありません。私たちが出かけて行って、この民全体のために食物を買うのでしょうか。」
◎ショートメッセージ
《昨日から「五千人の給食」について学んでいます。
この時、イエス様と十二弟子たちは、ベツサイダという町の近くの草原あるいは丘におられたようです。
またそこにはカペナウムからついて来てしまった多くの群衆が共にいたのです。イエス様は、神の国のことを話され、いやしの必要な人たちをいやされました。
そのうち、日も暮れ始めたので、十二弟子がイエス様のみもとに来て言いました。
「この群衆を解散させてください。そして回りの村や部落にやって、宿をとらせ、何か食べることができるようにさせてください。私たちは、こんな人里離れた所にいるのですから。」
するとイエス様は、「あなたがたで、何か食べる物を上げなさい。」と言われたのです。
マタイの福音書によりますと、
『しかし、イエスは言われた。「彼らが出かけて行く必要はありません。あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」(マタイの福音書14:16)』と書かれています。
つまり群衆がめいめいで自分たちの食物を買いに行くのではなく、弟子たちで用意して何か食べ物を上げなさい、と言われたのです。
もちろん十二弟子にとっては、とんでもないことであり、憤慨極まりないわけであります。
マルコの福音書によりますと、
『そこで弟子たちは言った。
「私たちが出かけて行って、二百デナリものパンを買ってあの人たちに食べさせるように、ということでしょうか。」
するとイエスは彼らに言われた。
「パンはどれぐらいありますか。行って見て来なさい。」
彼らは確かめて言った。
「五つです。それと魚が二匹です。」(マルコの福音書6:37~6:38)』と書かれています。
ルカは省略していますが、イエス様は弟子たちに、今どのくらいのパンがあるのかを、調べて来るよう仕向けられたのです。
そして彼らは確かめて、「パンは五つです。それと魚が二匹です。」と答えたのでした。
これは、昼食用の当時の一般的なお弁当一食分を指しています。この時、十二弟子と群衆には、これだけの食物しか無かったことが、ここで明確にされているのです。》