◇◆◇日々のみ言葉
2017年5月19日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書9章14節】
9:14それは、男だけでおよそ五千人もいたからである。しかしイエスは、弟子たちに言われた。「人々を、五十人ぐらいずつ組にしてすわらせなさい。」
◎ショートメッセージ
《引き続き「五千人の給食」について学んでいます。
まず、『この男だけでおよそ五千人もいたからである。』と言うことですが、一体この数をどうやって数えたのでしょうか。実際には、女と子どもをあわせると、二万人以上の人々がいたことになります。
なぜならこのような場合には、家族単位で移動することが一般的でした。途中ではぐれて離れてしまいますと、なかなか見つけるのは困難であったからです。それもそのはずです。当時には、伝達手段としては口伝えがおもだったからです。今のように簡単に連絡が取れる時代ではなかったからです。
イエス様も十二歳の時、過越の祭の時に、両親と離れてしまったことがありました。
思い描いて見ましょう。二万人以上の人々が、イエス様を慕ってついて来ているのです。そしてその人たちが、草原の上にすわって待っているのです。その数を数えるのに十二使徒たちは、どれほどに大変な作業であったのか、想像出来るでしょうか。
もちろんここには、十二使徒以外に、六十人の弟子たちもいました。彼らも十二弟子の指図に従って、いろいろ手伝ったことは間違いのないことです。
次にイエス様は、「人々を、五十人ぐらいずつ組にしてすわらせなさい。」と言われました。これも簡単なことではないと思うのです。
五千人の男でしたら、単純計算で五十人ずつ座らせて、百組作れば良いと単純な話ではないのです。五千人の四倍以上の人々がいるのです。どう少なく見積もっても、四百組以上の組が誕生することになります。あるいは、四百組以上に分けなければならないのです。弟子たち総勢であたったの違いありません。
そして、ついに人々を座らせ、五十人の組を四百組ほどに作ったのです。しかし十二弟子たちの本当の労苦はこれからが本番でした。
マルコの福音書によりますと、
『イエスは、みなを、それぞれ組にして青草の上にすわらせるよう、弟子たちにお命じになった。(マルコの福音書6:39)』と書かれています。
草原の草が「青草」であると言うことは、春から初夏の季節であることが分かります。もう日が暮れかかっていたことも私たちは知っています。
そして群衆の目が、十二使徒の目が、六十人の弟子たちの目が、イエス様に釘付けになったのです。》