◇◆◇日々のみ言葉
2017年6月14日(水)
◎聖書箇所 【ルカの福音書9章41節】
9:41 イエスは答えて言われた。「ああ、不信仰な、曲がった今の世だ。いつまで、あなたがたと一緒にいて、あなたがたにがまんしていなければならないのでしょう。あなたの子をここに連れて来なさい。」
◎ショートメッセージ
《主イエス様と、ペテロとゼベタイの子ヤコブとヨハネがヘルモン山から戻って来ますと、群衆の中から、ひとりの人が進み出て、イエス様の御元にひざまずいたのです。
「先生。お願いです。息子を見てやってください。ひとり息子です。ご覧ください。霊がこの子に取りつきますと、突然叫び出すのです。そしてひきつけさせてあわを吹かせ、かき裂いて、なかなか離れようとしません。お弟子たちに、この霊を追い出してくださるようお願いしたのですが、お弟子たちにはできませんでした。」
その言葉を聞かれたイエス様のお答えが、今日の聖書箇所になります。
マルコとマタイの福音書では、全く同じように書かれています。
『イエスは答えて言われた。「ああ、不信仰な世だ。いつまであなたがたと一緒にいなければならないのでしょう。いつまであなたがたにがまんしていなければならないのでしょう。その子を私のところに連れて来なさい。」(マルコの福音書9:19・マタイの福音書17:17)』
イエス様は、この言葉を誰に対して言われたのでしょうか。それは留守を守っていた残りの九人の弟子たちに対してですが、実はそれだけではないのです。イエス様が連れて行った三人の弟子たちにも、そしてすべてのクリスチャンに対してのお言葉なのです。
この時、十二使徒たちにはイエス様によって、病をいやし悪霊を追い出す権威がすでに与えられていたのです。しかし留守を守っていた弟子たちには追い出せませんでした。
マルコの福音書では、イエス様がピリポ・カイザリヤ伝道の本拠地としていた家に戻られた後、弟子たちがイエス様にした質問と、その答えが書き記されています。
『イエスが家にはいられると、弟子たちがそっとイエスに尋ねた。
「どうしてでしょう。私たちには追い出せなかったのですが。」
すると、イエスは言われた。
「この種のものは、祈りによらなければ、何によっても追い出せるものではありません。」(マルコの福音書9:28~9:29)』
ひとり息子に取り憑いていた「おしの霊」は、実は留守を守っていた九人の弟子たちだけでなく、ペテロとヤコブとヨハネでさえも追い出せなかったことを言われています。 すなわち「祈り」、しかも断食の祈りをしなければ追い出せない悪霊が存在することを教えているのです。
尾山令仁先生は、常にこのように神学生たちに教えています。それは、クリスチャンは、全員が悪魔と悪霊との戦いの最前線に置かれていると言うことです。
しかも倒すか倒されるかの真剣勝負の戦いをしていると言われるのです。敵は実在します。しかし主イエス様は、すでに勝利を得られたのです。このお方と共に私たちは戦うのです。祈りを持って。》