◇◆◇日々のみ言葉
2017年6月13日(火)
◎聖書箇所 【ルカの福音書9章38節~40節】
9:38 すると、群衆の中から、ひとりの人が叫んで言った。「先生。お願いです。息子を見てやってください。ひとり息子です。」
9:39 ご覧ください。霊がこの子に取りつきますと、突然叫び出すのです。そしてひきつけさせてあわを吹かせ、かき裂いて、なかなか離れようとしません。
9:40 お弟子たちに、この霊を追い出してくださるようお願いしたのですが、お弟子たちにはできませんでした。」
◎ショートメッセージ
《昨日から、ある人のひとり息子の、悪霊追い出しについて学んでいます。
マルコの福音書では、
『すると群衆のひとりが、イエスに答えて言った。
「先生。おしの霊につかれた私の息子を、先生のところに連れてまいりました。その霊が息子に取りつきますと、所かまわず彼を押し倒します。そして彼はあわを吹き、歯ぎしりして、からだをこわばらせてしまいます。それでお弟子たちに、霊を追い出してくださるようにお願いしたのですが、お弟子たちにはできませんでした。」(マルコの福音書9:17~9:18)』と書かれています。
ここからこの霊は、「おしの霊」であることが分かります。悪霊はすべて同じではなく、様々な分野に分かれており、あるいはそれぞれ得意分野が、存在するのかも知れません。
父親が言いますには、息子の状態は、まさしく「てんかんの発作」そのものです。と言いますと、「てんかん」はすべて悪霊の仕業であると誤解が生じないわけでもありませんが、本来「てんかん」は脳の病気です。
脳の病気であろうと、悪霊が原因であろうと、主イエス様がいやし主であることには変わりません。それゆえイエス様にはいやすことがお出来になられるのです。
ところで父親は、なぜこの悪霊が「おしの霊」であったことが分かったのでしょうか。おそらくこの父親は、息子を連れて、様々な医者や霊媒師や祈祷師などに、悪霊を追い出してもらうよう試みたのではないでしょうか。その時に霊の正体を教えられたとも考えられます。悪霊のことは悪霊も良く知っているからです。
イエス様は、瞬時にして悪霊の見分けが出来ますことは、もちろんです。
そしてどうにもならず、最後の望みを託して、当時評判であったイエス様の御元に息子を連れて来たのではないでしょうか。
ようやくイエス様が、ピリポ・カイザリヤのある村におられると聞き、やって来たにもかかわらず、何とその時にはイエス様は、お留守であったと言うわけです。
仕方無く、残っていた九人の使徒たちに追い出してくれるように頼んだのですが、彼らには追い出せなかったのです。
マルコは、そのことについて、律法学者たちが弟子たちと論じ合っていたことを書き記しています。
この時にも、律法学者やパリサイ人がイエス様の後について回り、監視を続けていることが分かります。》