◇◆◇日々のみ言葉
2017年8月7日(月)
◎聖書箇所 【ルカの福音書11章11節~12節】
11:11「あなたがたの中で、子どもが魚を下さいと言うときに、魚の代わりに蛇を与えるような父親が、いったいいるでしょうか。
11:12 卵を下さいと言うのに、誰が、さそりを与えるでしょう。」
◎ショートメッセージ
《マタイの福音書の「山上の垂訓」における、イエス様の同じ教えを見てみることにしましょう。
『「あなたがたも、自分の子がパンを下さいと言うときに、誰が石を与えるでしょう。
また、子が魚を下さいと言うのに、だれが蛇を与えるでしょう。(マタイの福音書7:9~7:10)』
ここからイエス様の言われたことが、ルカの福音書とマタイの福音書に掲載された記事の内容が異なって行くことに気づきます。
それゆえルカは、「山上の垂訓」をまとめたものではなく、別の場所においてイエス様が語られたことを記事にしているのです。
そしてそのことは、同じ教えを何度も、弟子たちに、また集まって来た会衆に教えられていたことが分かります。
これはあくまでも私の推測に過ぎませんが、公生涯の初期の段階では、イエス様は、「山上の垂訓」を、何度も何度も話されたのではないでしょうか。それこそ、弟子たちの耳にたこができるまで。繰り返し、真理を骨身に染み込ませたのではないでしょうか。
さて本文の内容を見てみましょう。
ルカは、「魚の代わりに蛇」「卵の代わりにサソリ」となっており、
マタイは、「パンの代わりに石」「魚の代わりに蛇」となっています。
もちろん、食べ物をねだっている子に、蛇やサソリや石を与える親など、イエス様の時代には、いるはずもありません。
しかし、現代社会においては、あたかもそのような事が起こっていることも事実です。私たちは、親の身勝手さのゆえに、幼い子が命を落として行くことを耳にします。
体は大人であっても、その心は大人になりきれていないとしたら、子どもが子どもを産むことになり、育てて行くことが出来なくなっているのです。それが育児放棄につながるのです。
しかしイエス様は、子どもたちの味方であり、子どもたちを本当に愛しておられます。
残念ながら、この世に生まれることなく、母の胎内にて死んで行った子どもたちも、イエス様は愛しておられます。その子たちは皆、御元に引き寄せられているのです。
そればかりではありません。イエス様に取っては、私たち大人であっても、皆、子どもたちなのです。
そのイエス様が、私たちに、「蛇」や「サソリ」や「石」を与えることを、されるのでしょうか。
いいえ。そんなことは決してあり得ないことです。イエス様は、良い物だけを与えてくださいます。》