◇◆◇日々のみ言葉
2017年8月25日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書11章37節】
11:37 イエスが話し終えられると、ひとりのパリサイ人が、食事を一緒にしてください、とお願いした。そこでイエスは家にはいって、食卓に着かれた。
◎ショートメッセージ
《ここでルカは、イエス様が「おしの悪霊」を追い出す働きをしておられた時に、その群衆の中にパリサイ人や律法学者たちが、同席していたことを明らかにしています。
イエス様が、ご自身がメシヤであり神の御子であることを、旧約聖書を引用し、また少し遠回しに証されたことを聞き、ある一人のパリサイ人がイエス様を食事に招待したのです。
もちろんイエス様には、多くの弟子たちが付き従っていましたから、少なくとも十二使徒も招待されたことは間違いないでしょう。
そこでイエス様と十二使徒たちは、そのパリサイ人の家に入りました。と言うことは、イエス様が悪霊追い出しのミニストリーをされた場所から、町はそんなに遠くはないと言うことが分かります。しかしルカは、そのパリサイ人の名前を明らかにはしていません。
尾山令仁先生は、イエス様が食事の招きに応じていることから、このパリサイ人とは、比較的良好な関係があったのではないか、と言われています。またこの記事は、ルカにしか記載されていません。
マタイの福音書は12章に、そしてマルコの福音書は3章に、この記事の直前の出来事がどちらにも書き記されています。しかしひとりのパリサイ人が、イエス様を食事に招いたと言う記事は、どちらの福音書にも書かれてはいないのです。
ここからある推測が生まれます。それはマタイとマルコが福音書を執筆した時点では、このパリサイ人のことを、あえて伏したと言うことです。そしてしばらく経ってから、ルカがその福音書にこの記事を付け加えたと思われます。しかし、ルカでさえ彼の名前をあえて伏しています。
と言うことは、このパリサイ人のことを、知られてはならないと言うことが考えられるのです。つまりルカが福音書を執筆した時には、まだ彼は健在であったと言うことです。それだけではありません。イエス様を信じ受け入れ、救われていた可能性も十分に考えられるのです。
もしかしたらこの人物こそニコデモ、もしくはアリマタヤのヨセフであった可能性もあるのではないでしょうか。
どちらにせよ、天の御国において、この人物と会うことを楽しみにしています。》