◇◆◇日々のみ言葉
2017年9月2日(土)
◎聖書箇所 【ルカの福音書11章49節~51節】
11:49「だから、神の知恵もこう言いました。『私は預言者たちや使徒たちを彼らに遣わすが、彼らは、そのうちのある者を殺し、ある者を迫害する。
11:50・51 それは、アベルの血から、祭壇と神の家との間で殺されたザカリヤの血に至るまでの、世の初めから流されたすべての預言者の血の責任を、この時代が問われるためである。そうだ。私は言う。この時代はその責任を問われる。』」
◎ショートメッセージ
《新改訳聖書は、11章50節と51節を、一つにして訳しています。
引き続き、イエス様がパリサイ人や律法学者たちに言われた言葉について考えて行きたいと思います。
「神の知恵」とは、箴言に書かれた「知恵」のことです。これは主イエス様を表わしているのです。
父なる神様は、ご自身の言葉を選民イスラエルに伝えるために預言者たちを遣わされたのです。
「アベル」とは、兄カインに殺された弟であり、「正しい人」を代表する者です。
そして預言者ザカリヤとは、第Ⅱ歴代誌によりますと、
『エホヤダが死んで後、ユダのつかさたちが来て、王を伏し拝んだ。それで、王は彼らの言うことを聞き入れた。彼らはその父祖の神、主の宮を捨て、アシェラと偶像に仕えたので、彼らのこの罪過のため、御怒りがユダとエルサレムの上に下った。
主は、彼らを主に立ち返らせようと預言者たちを彼らの中に遣わし、預言者たちは彼らを戒めたが、彼らは耳を貸さなかった。神の霊が祭司エホヤダの子ゼカリヤを捕えたので、彼は民よりも高い所に立って、彼らにこう言った。「神はこう仰せられる。『あなたがたは、なぜ、主の命令を犯して、繁栄を取り逃がすのか。』あなたがたが主を捨てたので、主もあなたがたを捨てられた。」
ところが、彼らは彼に対して陰謀を企て、主の宮の庭で、王の命令により、彼を石で打ち殺した。
ヨアシュ王は、ゼカリヤの父エホヤダが自分に尽くしてくれたまことを心に留めず、かえってその子を殺した。その子は死ぬとき、「主がご覧になり、言い開きを求められるように。」と言った。(第Ⅱ歴代誌24:17 ~24:22)』と、書かれてあります。
何と、神様が遣わされた預言者ゼカリヤを、イスラエルの王ヨアシュが殺してしまったのです。このゼカリヤは、ゼカリヤ書を書いたゼカリヤとは同一人物ではありません。旧約聖書には、三十人以上のゼカリヤが登場します。
ゼカリヤとは、「主は覚えてくださる」と言う意味です。イエス様は、殺された預言者の代表として、このゼカリヤを挙げています。
イエス様は言われました。
「世の初めから流されたすべての預言者の血の責任を、この時代が問われるためである。そうだ。私は言う。この時代はその責任を問われる。」と。
では、なぜ問われるのでしょうか。それは預言者以上の者が来られたからです。それまでに遣わされたのは、人間の預言者でした。しかし、今ここに、神様の一人子であられる御子なるお方が、創造主なる神様ご自身が、来てくださったからです。
このお方を、やがて十字架によって殺すことになった時、それまでのすべての責任が問われる、と言われているのです。》