◇◆◇日々のみ言葉
2017年9月4日(月)
◎聖書箇所 【ルカの福音書11章53節~54節】
11:53 イエスがそこを出て行かれると、律法学者、パリサイ人たちのイエスに対する激しい敵対と、いろいろのことについてのしつこい質問攻めとが始まった。
11:54 彼らは、イエスの口から出ることに、言いがかりをつけようと、ひそかに計った。
◎ショートメッセージ
《イエス様が群衆に話し終えられると、ひとりのパリサイ人が、食事を一緒にしてください、とお願いして来ました。そこでイエス様と十二使徒たちは、そのパリサイ人の家にはいって、食卓に着いたのでした。
しかし、そこには、その他の多くのパリサイ人や律法学者たちが同席していたのです。もしかしたら、そのひとりのパリサイ人が、イエス様を自宅に案内した時には、彼らはすでにそこにいて、食卓に着いていたかも知れません。
そこで、イエス様が「きよめの洗い」をしないことを見て、パリサイ人が驚いたことから、イエス様の教えが始まったのです。
さて、今日はルカの福音書11章の最後の学びとなりますが、ここで二つの疑問がわいて来るのです。
まず一つ目は、イエス様とパリサイ人や律法学者たちは、食事をしたのか、と言うことです。食卓を囲みながら、「忌まわしいものだ。」とイエス様は言われたのでしょうか。 イエス様の彼らに対する口調から、ゆったりと食卓を囲みながら、リラックスして話す内容ではない気がするのは、私だけでしょうか。
私は、結局イエス様は、何も召し上がらず、そのままそこを後にしたと思うのです。イエス様のお言葉に怒り狂っているパリサイ人や律法学者たちを前にして、またそのような険悪な雰囲気の中で、食べる食事は美味しいとは言えないではありませんか。
そしてイエス様は、そのパリサイ人の家を出て行かれました。その後に、そのパリサイ人の家で起こったことが、書かれているのです。それが本日の聖書箇所となります。
『イエスがそこを出て行かれると、律法学者、パリサイ人たちのイエスに対する激しい敵対と、いろいろのことについてのしつこい質問攻めとが始まった。彼らは、イエスの口から出ることに、言いがかりをつけようと、ひそかに計った。』
二つ目の疑問点は、これを誰が目撃したのか、はたまた聞いたのか、と言うことです。なぜなら、イエス様と弟子たちは出て行ったのです。そこにはもういません。
それでは、いったいルカは、このことを誰から聞いたのでしょうか。
それだからこそ、イエス様を食事に誘ったひとりのパリサイ人が、信者であることの証拠なのです。
それだからこそルカは、あえて名前を伏して「ひとりのパリサイ人」と書き記したのです。私は、このパリサイ人こそ、ニコデモもしくはアリマタヤのヨセフであると思っているのです。
どちらかと言えば、ニコデモの可能性が高いと思われます。なぜならヨハネの福音書によれば、比較的イエス様の公生涯の早い時期に、ニコデモが救われている可能性が高いからです。
この時から、パリサイ人や律法学者たちのイエス様に対する敵対は、さらに激しさを増したようです。
イエス様のお言葉の真意は、「悔い改めて、私を信じなさい。」と言うことだけなのですが。》