◇◆◇日々のみ言葉
2017年9月7日(木)
◎聖書箇所 【ルカの福音書12章3節】
12:3 「ですから、あなたがたが暗やみで言ったことが、明るみで聞かれ、家の中でささやいたことが、屋上で言い広められます。」
◎ショートメッセージ
《マタイの福音書には、イエス様が言われた、ほぼ同じ内容の言葉が掲載されています。
マタイによれば、
『「私が暗やみであなたがたに話すことを明るみで言いなさい。また、あなたがたが耳もとで聞くことを屋上で言い広めなさい。」(マタイの福音書10:27)』となっています。
ルカの福音書の新改訳聖書の訳は、非常に意味不明な感がします。ルカでは、主語が弟子たち、つまり「あなたがた」になっています。
しかしマタイでは、主語はイエス様なのです。おそらくこれが正しいのです。
ルカの訳は、明らかに誤訳です。新改訳聖書は確かに原語に忠実なのですが、それが時折、行き過ぎてしまい、日本語としての意味をなさない場合があるのです。何名もの訳者により訳された弊害が出て来ているのです。本来ならば、マタイの訳と同じであるはずです。
その点、尾山令仁先生は、ひとりで、ギリシャ語から訳されました。それだからこそ、旧約・新約を通して、一貫しているのです。
同じ箇所の現代訳は、
『ですから、私が内輪の弟子にだけ伝授した奥義を、今こそ公然と言い広め、伝授しなさい。(ルカの福音書12:3)』となっていて、主語はイエス様なのです。
「内輪の弟子」とは十二使徒のことです。十二使徒に伝授した奥義とは、イエス様の福音のことです。弟子たちの使命こそが伝道なのです。
今も同じです。私たちは機会あるごとに伝道すべきです。しかし、一番大切なことは、主イエス様を信じている者が、本当に光輝いて生きているかどうかなのです。
その人に、御霊の実が実っているかどうかがカギなのです。その人に本当に聖霊様が宿っておられるのなら、その人は光輝いて来ます。そして御霊の実が、実り始めるのです。
『御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。(ガラテヤ人への手紙5:22~5:23抜粋)』
この九つの実が、一遍に実れば良いのですが、なかなかそうは行かないようです。私の友人の坂本秀雄先生(山形ゴスペルハウス牧師)は、この順番で実って行くと教えてくれました。
イエス様の「愛」が分かれば、愛の人となり、そうすると喜びが満ち溢れて来ると言うのです。ぜひ、そのような人になることを目指そうではありませんか。この九つの実が実っておられた方こそ、イエス様なのです。》