◇◆◇日々のみ言葉
2017年9月8日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書12章4節~5節】
12:4「そこで、私の友であるあなたがたに言います。からだを殺しても、あとはそれ以上何もできない人間たちを恐れてはいけません。
12:5 恐れなければならない方を、あなたがたに教えてあげましょう。殺したあとで、ゲヘナに投げ込む権威を持っておられる方を恐れなさい。そうです。あなたがたに言います。この方を恐れなさい。」
◎ショートメッセージ
《マタイの福音書には、昨日と同じ箇所の続きが、ほぼ同じ内容で掲載されています。
マタイによりますと、
『「からだを殺しても、たましいを殺せない人たちなどを恐れてはなりません。そんなものより、たましいもからだも、ともにゲヘナで滅ぼすことのできる方を恐れなさい。」(マタイの福音書10:28)』となっています。
ルカとマタイと比較しますと、ルカの方が詳細に渡ってイエス様の言葉を書き記しています。
ルカの福音書とマタイの福音書に書かれた同一内容のイエス様の言葉は、明らかに違った場面において語られた言葉です。このことから、イエス様は同じ教えを何度も何度も繰り返して、弟子たちに教えておられたことが分かります。
私たちもそうではありませんか。
暗唱聖句をするには、何度も何度も復唱しなければ覚えませんし、なかなか身に付きません。もちろん人々の中には、一回聞いただけですべて覚えてしまうような優秀な人もいるでしょう。しかし私を含め、多くの普通の人は、そうはいかないようです。十二使徒たちは、皆無学であったではありませんか。その弟子たちを、イエス様は忍耐を持って教え導かれたのです。
さて本文を見てみましょう。
イエス様は弟子たちを「友」と呼んでおられます。この教えは明らかに、十二使徒たちへの預言であり、また励ましの言葉です。
イスカリオテのユダを除いて、十二使徒の多くは殉教します。異邦人の使徒パウロも殉教することになります。彼らは、やがてその死の場面に直面することになるのです。
信者の中では、一番初めの殉教者はステパノでした。そして十二使徒の中においては、ゼベタイの子ヤコブが最初に殉教することになります。ペテロは奇蹟的に、御使いによって助け出されることを、私たちは知っています。
イエス様は、十二使徒たちに、ついにその場面に来た時に、人間を恐れて、神様から離れることのないようにと、励ましておられるのです。
イエス様のこの言葉は、私たちにも向けられています。私たちは神様を「恐れる」必要はありません。そうではなく「畏れる」のです。
つまり、恐い、怖いと震えあがるのではなく、敬い、礼拝し、崇めるのです。そしてその対象となるお方こそが、イエス様です。
イエス様は、弟子たちを「友」と呼んで下さいました。私たちをも、「友」と呼んで下さるのです。
このお方を私たちは礼拝するのです。このお方を私たちは愛するのです。》