• 日々のみ言葉 2017年9月24日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年9月24日(日)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書12章27節】
    12:27「ゆりの花のことを考えてみなさい。どうして育つのか。紡ぎもせず、織りもしないのです。しかし、私はあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。」

    ◎ショートメッセージ
    《 マタイの福音書によりますと、
    『「なぜ着物のことで心配するのですか。野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさい。働きもせず、紡ぎもしません。しかし、私あなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。」(マタイの福音書6:28~6:29)』となっています。

     両方を比較しますと、前半部分はかなり表現が違っています。特に、ルカにおいては、「ゆりの花のことを考えてみなさい。」となっており、マタイでは、「なぜ着物のことで心配するのですか。」と言う出だしで始まっています。

     ここで、当時の服装を考えて見たいと思います。一般的なユダヤ人は、ほぼ同じ服装でした。特に一番上に羽織る上着は、その人にとっては財産だったのです。昼は暑さから身を守り、夜は寒さから身を守ってくれたからです。

     しかし、祭司は祭司の服、ラビはラビの服装をしており、一目見てその人の職業が分かるのでした。
     特にパリサイ人や律法学者たちは、その格好において、いかに自分が正しい者であるのか、誇示してもいたのです。

     さて、イエス様の言われることは、いったいどんな意味なのでしょうか。

     今の時代の人たちのように多くの服を持っているならば、「今日は何を着て行こうか。」と心配することは分かります。
     ましてや若い女性ならば、当然昨日着た服装と同じ服装で出かけはしないでしょう。もしそうだとしたら外泊したことになってしまいます。

     よって、当時のユダヤと現在とでは、かなり、このみ言葉の受け取り方が変わってしまいかねません。

     使徒パウロは、テモテにこのように言い送っています。

    『あなたは、何とかして、早く私の所に来てください。デマスは今の世を愛し、私を捨ててテサロニケに行ってしまい、また、クレスケンスはガラテヤに、テトスはダルマテヤに行ったからです。
     ルカだけは私と共におります。マルコを伴って、一緒に来てください。彼は私の務めのために役に立つからです。私はテキコをエペソに遣わしました。
     あなたが来るときは、トロアスでカルポの所に残しておいた上着を持って来てください。また、書物を、特に羊皮紙の物を持って来てください。(第Ⅱテモテ4:9~4:13)』

     ここでパウロは、冬が来る前に、上着を持って来て欲しいと懇願しているのです。

     イエス様が言われたことは、当時のユダヤの人々の必要であった複数枚の下着、そして寝袋代わりにもなる上着や、履き物やかぶり物を指すのです。
     それらの物は、使えば使うほど消耗して行きます。やがては買い換えなければなりません。その心配をするな、と言うことです。

     必ず、父なる神様が与えてくださるのです。

     ゆりが美しいように。その美しさを父なる神様が与えられているように。

     主イエス様に従う者の衣食住は、神様の御手の中にあることなのです。「私を信じ信頼しなさい。」と言うことなのです。》

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