◇◆◇日々のみ言葉
2017年10月12日(木)
◎聖書箇所 【ルカの福音書12章54節~56節】
12:54 群衆にもこう言われた。「あなたがたは、西に雲が起こるのを見るとすぐに、『にわか雨が来るぞ。』と言い、事実そのとおりになります。
12:55 また南風が吹きだすと、『暑い日になるぞ。』と言い、事実そのとおりになります。
12:56 偽善者たち。あなたがたは地や空の現象を見分けることを知りながら、どうして今のこの時代を見分けることができないのですか。」
◎ショートメッセージ
《ここでイエス様は、群衆の方をご覧になって話し始めました。と言うことは、それまでの「たとえ」は、十二使徒を含む弟子たちに語られていたことを意味します。
ペテロはイエス様に質問しました。
「主よ。このたとえは私たちのために話してくださるのですか。それともみなのためなのですか。」
この答えは、ここで話の切れ目によって、明確にされています。
さて、イエス様が言われたことは、天気についてです。今の時代には、便利な天気予報がありますが、当時の時代にはもちろんあるはずがありません。
しかし今と同じように、私たち人間は天気に敏感で、天気に関心があることは当然と言えば当然です。
なぜなら、それが生活に密着しているからです。雨が降らなければ、干ばつとなり作物は育ちません。また空模様によっては、嵐が来ることもすぐに、経験の上から分かることです。
このように、昔の人々は、経験の積み重ねから、どんな気象変化が起きるのかを知っていたのです。日本で言えば、富士山に笠雲がかかれば、数時間後には雨が来ると言った具合です。
イエス様は、この天気予知の知識を批判しているのではありません。イエス様が言われている真理は、12章56節にあるのです。
「偽善者たち。あなたがたは地や空の現象を見分けることを知りながら、どうして今のこの時代を見分けることができないのですか。」
つまり「群衆」に向かってとは、そこに集まって来た人々を指し示していますが、その中に密かに紛れ込んでいたパリサイ人や律法学者たちを名指しているのです。
それだからこそ、「偽善者」と言われたのです。
そして「今の時代」とは、メシヤとしてイエス様が来られ、旧約聖書(ユダヤ聖書)の預言が成就した、その時の恵みの時代を指しておられるのです。
イエス様がキリスト(油注がれた者)として、来られたことを信じなさい、と言うことなのです。
聖書に書かれた「メシヤ預言」が成就した時こそが、その時代であったのです。》