◇◆◇日々のみ言葉
2017年10月21日(土)
◎聖書箇所 【ルカの福音書13章14節】
13:14すると、それを見た会堂管理者は、イエスが安息日にいやされたのを憤って、群衆に言った。「働いてよい日は六日です。その間に来て直してもらうがよい。安息日には、いけないのです。」
◎ショートメッセージ
《イエス様は安息日に、ある会堂で教えておられました。これは、ユダヤ人の会堂シナゴークにおいて、毎安息日に行なわれる礼拝を表わしています。
すると、そこに十八年も病の霊につかれ、腰が曲がって、全然伸ばすことのできない婦人がいたのです。イエス様は、それをどのようにして知られたのでしょうか。おそらく、すでに父なる神様との祈りの交わりにおいて、その婦人の存在と、その名前も示されていたに違いないと言えます。ただし聖書は、彼女の名前を明らかにはしていませんが。
イエス様は、その婦人を見て、呼び寄せ、「あなたの病気はいやされました。」と言って、手を置かれました。すると、その婦人はたちどころに腰が伸びて、神をあがめたのです。
しかし、その一部始終を見ていた会堂管理者が憤って、その礼拝に出席しているユダヤ人の方を見て、大声で叫んだわけです。
この礼拝に出席出来るのは、ユダヤ人の成人だけであり、また追放されている者は許されません。
その見極めと会堂すべての管理を任され、また権威を持っているのが、会堂管理者なのです。多くの場合には、地位も名声もある裕福なユダヤ人にその権限が与えられていました。
私たちは、その一人として、カペナウムの会堂管理者ヤイロを知っています。彼は、死んだ一人娘を、イエス様によって奇蹟的に生き返らせてもらったのです。
この会堂管理者はもちろんヤイロではありません。おそらくエルサレム近郊の町の会堂であったかと思われます。
そしてこの会堂管理者は、かなりパリサイ人や律法学者の影響の中におかれていたことは間違いありません。
「働いてよい日は六日です。その間に来て直してもらうがよい。安息日には、いけないのです。」
まさしく愛の無い言葉ではありませんか。その婦人は十八年間も苦しんでいたのです。その婦人が、イエス様によって目の前でいやされたことを目撃していながら、神様を誉め称えるのではなく、イエス様の御わざを批判したのです。
まさしくここに宗教の形骸化を垣間見るのです。イエス様が救い主して来られ、神様から遣わされた者でなければ成しえない、大いなる御わざが行なわれているにも関わらず、人間が定めた口伝律法を持ち出して、神様を批判するのですから。
私たちも、このように、いかに自分が宗教的であるかのように、時には神様を批判するようなことをしないでしょうか。
このお方は、本当に良い神様なのです。私たちが日々悔い改め、神様と共に歩んでいるとしたら、どうして神様は私たちのことをほったらかしにするでしょうか。どうして必要な物を与えて下さらないことが、あるでしょうか。》