◇◆◇日々のみ言葉
2017年10月20日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書13章10節~13節】
13:10 イエスは安息日に、ある会堂で教えておられた。
13:11すると、そこに十八年も病の霊につかれ、腰が曲がって、全然伸ばすことのできない女がいた。
13:12イエスは、その女を見て、呼び寄せ、「あなたの病気はいやされました。」と言って、
13:13 手を置かれると、女はたちどころに腰が伸びて、神をあがめた。
◎ショートメッセージ
《ここから、ルカは全く場面を変えて、別な出来事を書き記しています。
まず「会堂」とは、ユダヤ人の会堂シナゴークであり、イエス様はラビとして安息日の礼拝において教えられていたことを意味しています。
また、その場所ですが、カペナウムではないことは明らかです。なぜならカペナウムの会堂管理人はヤイロだからです。
この後、イエス様のいやしを目撃した会堂管理者がイエス様をとがめることになります。一人娘を生き返らせて下さったイエス様に、そんなことをヤイロがするはずは、あり得ないからです。
よってエルサレム近郊の、ある一つの町の会堂であることが考えられます。聖書ははっきりと、その場所を明確にしてはいませんので、あくまで推測しか出来ませんが、可能性が考えられるのは、エリコだと思われます。なぜならルカの福音書13章9節まではエルサレムに滞在されておられたからです。
イエス様のミニストリーは、病をいやし、様々なわざわいをいやすことでした。そしてもう一つのミニストリーが、悪霊の追い出しであったのです。
今日の聖書箇所は、ある真理を教えています。
それは、腰が曲がって全然伸ばすことのできない婦人の原因が、十八年もの長い間、病の霊に取り憑かれていたことでした。
ここでイエス様は、病の霊に対して、「出て行け」とは言ってはおられないのです。
むしろ、いつものように病をいやす為に、「あなたの病気はいやされました」と言って、手を置かれたのです。すると、病の霊は出て行き、その婦人の腰は立ちどころに伸びたのです。
多くの病は悪霊からの影響、もしくは攻撃とも言えるのです。不摂生が原因の場合ももちろんあり得ることですが。
そして悪霊に取り憑かれ支配されている状態、すなわち悪霊の追い出しが必要な場合とは、若干異なるようなのです。その見極めが難しいのです。
主イエス様は、すべてを見通されています。
もし私たちが、主と同じ働きをすることとしたら、霊の見極めが絶対に必要です。それは、内在されておられる聖霊様にしていただかなければなりません。
イエス様は、その婦人に手を置かれ、「あなたの病気はいやされました。」と宣言されました。
いやされた彼女は、その後、イエス様の忠実な弟子となったことは、十分考えられることです。》