• 日々のみ言葉 2017年11月27日(月)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年11月27日(月)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書15章11節~12節】
    15:11 またこう話された。「ある人に息子がふたりあった。
    15:12 弟が父に、『おとうさん。私に財産の分け前を下さい。』と言った。それで父は、身代をふたりに分けてやった。

    ◎ショートメッセージ
    《昨日から、一週間をかけて「放蕩息子のたとえ」について学んで行きます。昨日はその全文を掲載しました。今日から、細かく区切って、この素晴らしいたとえ話から、深い真理を学んで行きます。

     「ある人に息子がふたりあった。」と言う設定となっています。
    まず「ある人」とは、アブラハムのような、あるいはヨブのような族長を表わしています。その比喩の本当の意味は、「父なる神様」であることは、一目瞭然です。

     二人の息子と言うと、皆さんは何を思いうかべますか。
     この話を、主イエス様は誰に話されておられるのでしょうか。もちろんご自身の周りには、愛する弟子たちが、そして取税人たち、また罪人と呼ばれた遊女たちもその場に居合わせていました。

     しかしイエス様の目線は、その家に入ろうとせず、門の外において様子を伺っているパリサイ人や律法学者たち、あるいはユダヤの指導者たちに向けられていたのです。

    「ある人に息子がふたりあった。」

     この言葉から、彼らはアブラハムの息子イサクの二人の息子を思い浮かべたはずなのです。彼らは、創世記を熟知しています。イエス様は、彼らに分かりやすい設定をあえてされたのです。

     創世記には、
    『これはアブラハムの子イサクの歴史である。アブラハムはイサクを生んだ。
     イサクが、パダン・アラムのアラム人ベトエルの娘で、アラム人ラバンの妹であるリベカを妻にめとったときは、四十歳であった。
     イサクは自分の妻のために主に祈願した。彼女が不妊の女であったからである。主は彼の祈りに答えられた。それで彼の妻リベカはみごもった。
     子どもたちが彼女の腹の中でぶつかり合うようになったとき、彼女は、「こんなことでは、いったいどうなるのでしょう。私は。」と言った。そして主のみこころを求めに行った。
     すると主は彼女に仰せられた。「二つの国があなたの胎内にあり、二つの国民があなたから分かれ出る。一つの国民は他の国民より強く、兄が弟に仕える。」
     出産の時が満ちると、見よ、ふたごが胎内にいた。最初に出て来た子は、赤くて、全身毛衣のようであった。それでその子をエサウと名づけた。
     そのあとで弟が出て来たが、その手はエサウのかかとをつかんでいた。それでその子をヤコブと名づけた。イサクは彼らを生んだとき、六十歳であった。
     この子どもたちが成長したとき、エサウは巧みな猟師、野の人となり、ヤコブは穏やかな人となり、天幕に住んでいた。
    イサクはエサウを愛していた。それは彼が猟の獲物を好んでいたからである。リベカはヤコブを愛していた。(創世記25:19 ~25:28)』と書かれています。

     さて弟が父に、『おとうさん。私に財産の分け前を下さい。』と言いました。それで父は、身代をふたりに分けてやったわけです。つまり弟だけが財産を生前授与されたのではなく、実は兄にも生前授与されたのです。
     確かに兄は、そのことを望んだわけではないのですが、兄も財産の半分を受け取っているのです。》

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