◇◆◇日々のみ言葉
2017年12月13日(水)
◎聖書箇所 【ルカの福音書16章11章~12節】
16:11「ですから、あなたがたが不正の富に忠実でなかったら、だれがあなたがたに、まことの富を任せるでしょう。
16:12 また、あなたがたが他人のものに忠実でなかったら、だれがあなたがたに、あなたがたのものを持たせるでしょう。」
◎ショートメッセージ
《イエス様は、弟子たちにあるたとえを話され、そしてその結論を言われました。
「小さい事に忠実な人は、大きい事にも忠実であり、小さい事に不忠実な人は、大きい事にも不忠実です。」そしてその続きが、本日の「日々のみ言葉」となります。
私は、イエス様のこの言葉を聞いた時、十二使徒の中の二人の取税人は、真に理解したと思うのです。
マルコの福音書によりますと、
『イエスは、道を通りながら、アルパヨの子レビが収税所にすわっているのをご覧になって、「私について来なさい。」と言われた。すると彼は立ち上がって従った。
それから、イエスは、彼の家で食卓に着かれた。取税人や罪人たちも大ぜい、イエスや弟子たちといっしょに食卓に着いていた。こういう人たちが大ぜいいて、イエスに従っていたのである。(マルコの福音書2:14~2:15)』と書かれています。
この後、アルパヨの子レビとヤコブは、自分たちがだまし取った税の分を返し、また貧しい人たちへ施したと、私は確信するのです。
なぜなら、後ほど、主イエス様に呼び止められたエリコの取税人頭であるザアカイがそのようにしたからです。
クリスチャンの世界は広いようで狭いことは、誰もが知っている事実です。それは様々な所で、神様の子どもたちは、教会や牧師先生を通してつながっているからです。
そうであるなら、なおさら取税人の世界はもっと狭いと言えるでしょう。カペナウムの取税人の頭であるレビとヤコブが、そのようにして、すべてを捨てて主イエス様に従ったことは、あっと言う間に取税人の世界に広がり、話題になったに違いないのです。
もしかしたらこの食卓の席にザアカイが招かれていたかも知れません。これはあくまで私の推測にしか過ぎませんが。
さて、イエス様が言われる「不正の富」とは、この世の富を表わしています。その富に忠実でなかったら、と言うことは、神様から与えられた富をいかに使うのかが問われていることになるのです。
そして、「この世の富」を神様や、隣人の為に使うのなら、神様は「まことの富」を任せると言われています。
この「まことの富」とは、イエス様が使徒たちに与えられた奇蹟やいやしの賜物、すなわち神様の御わざであるとも言えるでしょう。
そして、「あなたがたが他人のものに忠実でなかったら」と言うことは、もちろん他人の財産も含まれますが、総括的には、自分の財産以外のものすべてが含まれます。
しかし神様は、私たちに与えられたものはすべて、主人が僕に託した財産である、と言っておられるのですから、よってその託された物を忠実に用いなければ、神様は、本来私たちに与えられるべき権威と権能を持たせるでしょうか、と言っておられることになります。》