◇◆◇日々のみ言葉
2018年1月9日(火)
◎聖書箇所 【ルカの福音書17章17節~19節】
17:17 そこでイエスは言われた。「十人いやされたのではないか。九人はどこにいるのか。
17:18 神をあがめるために戻って来た者は、この外国人の他には、だれもいないのか。」
17:19 それからその人に言われた。「立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰が、あなたを直したのです。」
◎ショートメッセージ
《イエス様が、ユダヤとサマリヤの境の道を辿っておられる時、ある村にはいると、十人のらい病人がイエス様に出会ったのです。
しかし実際に、真にイエス様と出会ったのは、癒やされて主の元に戻って来た、ひとりのサマリヤ人だったのです。
彼は、自分のいやされたことがわかると、大声で神をほめたたえながら引き返して来て、イエス様の足もとにひれ伏して感謝しました。
この時、彼はイエス様の足に、あるいは、当時ユダヤ人が履いていた旅行用サンダルに、何度も口づけしたのはないでしょうか。
イエス様は言われます。
「十人いやされたのではないか。九人はどこにいるのか。神をあがめるために戻って来た者は、この外国人の他には、だれもいないのか。」
このお言葉から、かつての、九人のらい病人は、ユダヤ人である可能性が、非常に大きいと言うことです。
そしてイエス様は、ひれ伏している彼を抱き起こされ、優しく微笑みながら言われます。
「立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰が、あなたを直したのです。」
イエス様は、どこに行けと言われているのでしょうか。もちろん「祭司」の所にです。祭司に、癒やされた体を見せ、「清い。」と宣言され、家族の元に帰るためにです。
「あなたの信仰が、あなたを直したのです。」
かつてイエス様は、十二年もの間「長血」を患っていた女性にも、同じ言葉を投げかけられました。
『「娘よ。あなたの信仰があなたを直したのです。安心して帰りなさい。病気にかからず、すこやかでいなさい。」(マルコの福音書5:34から)』
さて十人のらい病人がいました。主イエス様のお言葉によって、何と全員が、祭司に見せに行く間に癒やされました。主イエス様は、全員が癒やされたことを知っておられました。
しかし、主イエス様に感謝を捧げる為に戻って来たのは、ひとりのサマリヤ人だけでした。
この事から、いかに私たちが、感謝することが苦手であることを、教えておられるのではないでしょうか。
あるいは、十人の病が奇蹟的に癒やされたとしても、主イエス様の御もとに戻ってくるのは、十分の一人だけ。つまり奇蹟を体験したとしても、救われるのは、それほど少ないのかも知れません。
イエス様は、このことを通して、「癒やし」と「救い」は、別のものであることを教えておられるのです。》