◇◆◇日々のみ言葉
2018年1月19日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書17章31節~33節】
17:31「その日には、屋上にいる者は家に家財があっても、取り出しに降りてはいけません。同じように、畑にいる者も家に帰ってはいけません。
17:32 ロトの妻を思い出しなさい。
17:33 自分のいのちを救おうと努める者はそれを失い、それを失う者はいのちを保ちます。」
◎ショートメッセージ
《創世記によりますと、
『夜が明けるころ、御使いたちはロトを促して言った。
「さあ立って、あなたの妻と、ここにいるふたりの娘たちを連れて行きなさい。さもないと、あなたはこの町の咎のために滅ぼし尽くされてしまおう。」
しかし彼はためらっていた。すると、その人たちは彼の手と彼の妻の手と、ふたりの娘の手をつかんだ。主の彼に対するあわれみによる。そして彼らを連れ出し、町の外に置いた。彼らを外のほうに連れ出したとき、そのひとりは言った。
「いのちがけで逃げなさい。うしろを振り返ってはいけない。この低地のどこででも立ち止まってはならない。山に逃げなさい。さもないと滅ぼされてしまう。」
ロトのうしろにいた彼の妻は、振り返ったので、塩の柱になってしまった。(創世記19:15~19:17および19:26)』と、書かれています。
ここでイエス様は、ロトの話を例に用いていますが、裁きの時には、いのちがけで逃げることを教えています。
しかも、家にある財産をすべて捨てて、着の身着のままで逃げることを命じておられるのです。(このことは紀元70年に成就します)
ところでロトの妻は、なぜ振り返ったのでしょうか。ロトの妻も十分に分かっていたはずなのです。ソドムとゴモラの町が、どれほど堕落していたのかを。
同性愛を示す言葉で「ソドミー」と言う言葉がありますが、これは間違いなくソドムから派生したものです。
ロトの妻が同性愛者であったと言うことではありません。アブラハムの甥であるロトは、堕落しきった町に住んでいたのですが、真の神様に対する信仰を、まだ持っていたのです。
夫が正しい人であるならば、その妻もその霊的影響を受けています。それが聖書の法則なのです。
それでは、なぜロトの妻は振り返ったのでしょうか。
その答えは、イエス様の最後の言葉に示されています。
「自分のいのちを救おうと努める者はそれを失い、それを失う者はいのちを保ちます。」
家なのです。財産なのです。残して来た富なのです。ロトの妻は、自分の命よりも富に心を奪われていたのです。
私たちにも、振り返るようなことが、全く無いと言えるでしょうか。振り返ると言うことは、今の現状よりも過去の方が良かったと言う念が、思いがあるからなのです。
しかしイエス様は言われます。
『「私について来なさい。」
しかしその人は言った。
「まず行って、私の父を葬ることを許してください。」
別の人はこう言った。
「主よ。あなたに従います。ただその前に、家の者にいとまごいに帰らせてください。」
するとイエスは彼に言われた。
「だれでも、手を鋤につけてから、うしろを見る者は、神の国にふさわしくありません。」(ルカの福音書9:59 ~9:62から)』
私たちは、後ろを見るべきではありません。前を見るべきです。そこには、主イエス様が、何時も両手を広げて、私たちを導いておられるからです。》