◇◆◇日々のみ言葉
2018年2月3日(土)
◎聖書箇所 【ルカの福音書18章19節~21節】
18:19 イエスは彼に言われた。「なぜ、私を『尊い』と言うのですか。尊い方は、神おひとりのほかにはだれもありません。
18:20 戒めはあなたもよく知っているはずです。『姦淫してはならない。殺してはならない。盗んではならない。偽証を立ててはならない。父と母を敬え。』」
18:21 すると彼は言った。「そのようなことはみな、小さい時から守っております。」
◎ショートメッセージ
《またある役人が、イエス様に質問して来ました。マタイの福音書によれば、彼は青年だと言うことです。しかも青年でありながら、ユダヤの会堂管理人もしくは議会議員であると言うのです。と言うことは、かなり立派な人物であることが、自ずから伺えます。
「尊い先生。私は何をしたら、永遠の命を自分のものとして受けることができるでしょうか。」
イエス様は、まず、
「なぜ、私を『尊い』と言うのですか。尊い方は、神おひとりのほかにはだれもありません。」と答えられました。
ここで青年が使った「尊い」と言う言葉の裏には、比較的要素が入っており、その反対に「尊くない」存在があることを、暗示しています。
また、この「尊い」と言う言葉の原語は、神様だけに向けて、用いられる言葉なのです。イエス様は、まことの人であられましたが、同時にまことの神様でもあられました。
尾山令仁先生は、『彼が使っている「尊い」と言う言葉は、相対的な「尊い」であり、絶対的な「尊い」お方である神様を指しては、使っていないことを、主イエス様は見抜かれたから、このような答えをされたのである。』と言っています。
そして次にイエス様は、
「戒めはあなたもよく知っているはずです。『姦淫してはならない。殺してはならない。盗んではならない。偽証を立ててはならない。父と母を敬え。』」と言われたのです。
ここでイエス様が引用されたことは、モーゼの十戒の全体を、そして律法のすべてを指しています。その中でも、対人間に対する戒めを、あえて述べられたのです。
イエス様の、この言葉の裏には、『人間は誰一人、十戒を、律法を守ることが出来ない。』と言うことを、彼に気づかせようとしているのです。
それだからこそ、人間には「救い主」が、「メシヤ」が必要なのです。
すると彼は、自信たっぷりに答えます。
「そのようなことはみな、小さい時から守っております。」
この言葉の裏には、「自分は正しい者だ。自分は善だ。」と言う思いがあるのです。
可哀想に、彼はせっかく「永遠の命を得るためには、どんな良いことをしたらよいのでしょうか。」と、言う素晴らしい質問をしたにもかかわらず、目の前におられる『尊い救い』を見い出すことが出来ないのです。
主イエス様は、再度、彼の霊的な目を開かせる為に、この後、彼に選ばせるようなことを言われます。続きは、また明日に、学ぶことにしましょう。》