◇◆◇日々のみ言葉
2018年3月4日(日)
◎聖書箇所 【ルカの福音書19章29節~32節】
19:29 オリーブという山のふもとのベテパゲとベタニヤに近づかれたとき、イエスはふたりの弟子を使いに出して、
19:30 言われた。「向こうの村に行きなさい。そこにはいると、まだ誰も乗ったことのない、ろばの子がつないであるのに気がつくでしょう。それをほどいて連れて来なさい。
19:31 もし、『なぜ、ほどくのか。』と尋ねる人があったら、こう言いなさい。『主がお入用なのです。』」
19:32 使いに出されたふたりが行って見ると、イエスが話されたとおりであった。
◎ショートメッセージ
《イエス様は、いちじく桑の木の上を見上げて、ザアカイに言われました。
「ザアカイ。急いで降りて来なさい。今日は、あなたの家に泊まることにしてあるから。」
共観福音書では、エリコでのザアカイの家での宿泊の後、エルサレム入場の場面、すなわち「しゅろの日曜日」へと、一気に場面は進んで行きます。
しかし、ヨハネの福音書によりますと、
『イエスは過越の祭りの六日前にベタニヤに来られた。そこには、イエスが死人の中からよみがえらせたラザロがいた。』
と書かれており、
イエス様がエリコにおいてザアカイの家に宿泊されたのは、「過越の祭」の一週間前であることが分かります。
そしてすぐにはエルサレムには入らず、まずベタニヤのマルタとマリヤと弟ラザロの家に行かれたことは、間違いのないことです。
そしてヨハネの福音書によりますと、ベタニヤを拠点として、そこからエルサレム神殿に通われたことが分かります。
さて、今日の聖書箇所は、主イエス様が、旧約聖書の預言通りに、誰も乗ったことのない、雌ろばの子ろばに乗って、エルサレムに入場する場面となりますが、その前にろばの子を調達する記事になります。
イエス様は、ベタニヤのマルタとマリヤの家を拠点としていましたから、ベタニヤではなく、バテパゲの町に二人の弟子を遣わされたと思われます。
おそらくこの二人は、ペテロとヨハネであると思われます。なぜならマルコは、ペテロのメッセージを基にして「マルコの福音書」を書き上げました。
そしてヨハネは、三つの共観福音書を熟知した後、足りない所を補う為に、「第四福音書」を執筆したのですから。
ゼカリヤ書によりますと、
『シオンの娘よ。大いに喜べ。エルサレムの娘よ。喜び叫べ。見よ。あなたの王があなたの所に来られる。この方は正しい方で、救いを賜わり、柔和で、ろばに乗られる。それも、雌ろばの子の子ろばに。(ゼカリヤ書9:9)』と、書かれています。
この、旧約聖書の預言が成就する大切な場面に、福音書の執筆に関わる重要な人物を、派遣されないことがあるはずがありません。
そのろばの子を調達に行った当事者こそが、預言の成就であることを確認することが必要だったのです。
そしてイエス様こそが、王の王、主の主であられることを、この二人はより知ることになるのです。》