◇◆◇日々のみ言葉
2018年3月7日(水)
◎聖書箇所 【ルカの福音書19章39節~40節】
19:39 するとパリサイ人のうちのある者たちが、群衆の中から、イエスに向かって、「先生。お弟子たちをしかってください。」と言った。
19:40イエスは答えて言われた。「私は、あなたがたに言います。もしこの人たちが黙れば、石が叫びます。」
◎ショートメッセージ
《引き続きイエス様のエルサレム入場の場面となります。
イエス様は、二人の弟子を、オリーブ山のふもとのベテパゲに遣わされ、まだ誰も乗ったことのないろばの子を調達させました。雌ろばのろばの子とは、混じりけなしの純粋なろばを意味しています。
さて、二人の弟子が、言われた通りに、子ろばをイエス様のもとに連れて来ました。そして、そのろばの子の上に自分たちの上着を敷いて、イエス様を乗せたのです。
イエス様がエルサレムに向けて進んで行かれると、人々は、弟子たちの取った行動を見て、自分たちの上着を道に敷いたのです。
イエス様がオリーブ山のふもとの下に近づかれたとき、弟子たちの群れはみな、自分たちの見たすべての力あるわざのことで、喜んで神を賛美し始め、叫んだのです。
「祝福あれ。主の御名によって来られる王に。天には平和。栄光は、いと高き所に。」
ユダヤ議会から遣わされ、群衆の中に潜んでいたパリサイ派に属している律法学者が、これを聞き、イエス様に向かって抗議したわけです。
「先生。お弟子たちをしかってください。」
このパリサイ人は、イエス様のことを「先生(ラビ)」と呼んでいますが、その言葉の裏には、尊敬のないことは明白です。
なぜなら彼らは、今雌ろばの子ろばに乗って凱旋されるガリラヤ人が、律法(旧約聖書)に預言されたメシヤであること、神の御子であることを信じようとはせず、否定していたからです。
それゆえ弟子たちが叫んでいる言葉は、
「祝福あれ。主の御名によって来られる王に。天には平和。栄光は、いと高き所に。」、神様への冒涜であるとして、その師であるイエス様を咎め立てたのです。
イエス様は、このように答えます。
「私は、あなたがたに言います。もしこの人たちが黙れば、石が叫びます。」
これは、彼らが良く知っているみ言葉であるヨシュア記からの引用です。
『ヨシュアはすべての民に言った。
「見よ。この石は、私たちに証拠となる。この石は、主が私たちに語られたすべての言葉を聞いたからである。あなたがたが自分の神を否むことがないように、この石は、あなたがたに証拠となる。」(ヨシュア記24:27)』
それだからこそ、石が叫ぶと言われたのです。ヨシュアが手に取った石が、イスラエルの民との契約の証拠とされたからです。
イエス様こそ、まことの神様であられ、私たち人間の唯一の救い主であるお方なのです。このお方が、ご自分を礼拝する神殿に、聖都エルサレムに、まさにメシヤとして入場されようとしておられるのです。》