• 日々のみ言葉 2018年5月31日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2018年5月31日(木)

    ◎聖書箇所【ルカの福音書22章55節~60節】
    22:55 彼らは中庭の真中に火をたいて、みなすわり込んだので、ペテロも中に混じって腰をおろした。
    22:56 すると、女中が、火あかりの中にペテロのすわっているのを見つけ、まじまじと見て言った。「この人も、イエスと一緒にいました。」
    22:57 ところが、ペテロはそれを打ち消して、「いいえ、私はあの人を知りません。」と言った。
    22:58 しばらくして、ほかの男が彼を見て、「あなたも、彼らの仲間だ。」と言った。しかし、ペテロは、「いや、違います。」と言った。
    22:59 それから一時間ほどたつと、また別の男が、「確かにこの人も彼と一緒だった。この人もガリラヤ人だから。」と言い張った。
    22:60 しかしペテロは、「あなたの言うことは私にはわかりません。」と言った。それと一緒に、彼がまだ言い終えないうちに、鶏が鳴いた。

    ◎ショートメッセージ
    《今日のみ言葉の箇所は、シモン・ペテロが、イエス様を否認する場面となります。
     何とこの場面の平行記事は、四つのすべての福音書に掲載されています。と言うことは、非常に大切な真理を私たちに教えていることになります。

     マルコの福音書によりますと、
    『ペテロが下の庭にいると、大祭司の女中のひとりが来て、ペテロが火にあたっているのを見かけ、彼をじっと見つめて、言った。
    「あなたも、あのナザレ人、あのイエスと一緒にいましたね。」
     しかし、ペテロはそれを打ち消して、
    「何を言っているのか、わからない。見当もつかない。」と言って、出口のほうへと出て行った。
     すると女中は、ペテロを見て、そばに立っていた人たちに、また、「この人はあの仲間です。」と言いだした。
     しかし、ペテロは再び打ち消した。しばらくすると、そばに立っていたその人たちが、またペテロに言った。
    「確かに、あなたはあの仲間だ。ガリラヤ人なのだから。」
     しかし、彼はのろいをかけて誓い始め、
    「私は、あなたがたの話しているその人を知りません。」と言った。
     するとすぐに、鶏が、二度目に鳴いた。そこでペテロは、
    「鶏が二度鳴く前に、あなたは、私を知らないと三度言います。」
     というイエスのお言葉を思い出した。それに思い当たったとき、彼は泣き出した。(マルコの福音書14:66~14:72)』

     マルコは、シモン・ペテロの説教をもとにして福音書を書きましたから、この場面はペテロから見た場面、つまりペテロの証あるいは報告とも言えます。
     しかし、ヨハネは、自分自身が実際にその場にいて、自分の目で見た事実を書き記していることになります。

     ヨハネによりますと、
    『しかし、ペテロは外で門のところに立っていた。それで、大祭司の知り合いである、もうひとりの弟子が出て来て、門番の女に話して、ペテロを連れてはいった。
     すると、門番のはしためがペテロに、「あなたもあの人の弟子ではないでしょうね。」と言った。ペテロは、「そんな者ではない。」と言った。
     寒かったので、しもべたちや役人たちは、炭火をおこし、そこに立って暖まっていた。ペテロも彼らと一緒に、立って暖まっていた。
    すると、人々は彼に言った。「あなたもあの人の弟子ではないでしょうね。」ペテロは否定して、「そんな者ではない。」と言った。
     大祭司のしもべのひとりで、ペテロに耳を切り落とされた人の親類に当たる者が言った。「私が見なかったとでもいうのですか。あなたは園であの人と一緒にいました。」それで、ペテロはもう一度否定した。するとすぐ鶏が鳴いた。(ヨハネの福音書18:16~18:18・18:25~18:27抜粋)』となっています。

     ここから二回目と三回目との否認の間に、時間の空きがあることが分かります。そして最後の否認、つまり三回目の否認は、ゲッセマネの園において、ペテロに耳を切り落とされた人の親類に当たる者が言ったからこそ、恐れて、呪いと誓いと共に、イエス様を否認したことが分かります。》

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