◇◆◇日々のみ言葉
2018年6月1日(金)
◎聖書箇所【ルカの福音書22章55節~60節】
22:55 彼らは中庭の真中に火をたいて、みなすわり込んだので、ペテロも中に混じって腰をおろした。
22:56 すると、女中が、火あかりの中にペテロのすわっているのを見つけ、まじまじと見て言った。「この人も、イエスと一緒にいました。」
22:57 ところが、ペテロはそれを打ち消して、「いいえ、私はあの人を知りません。」と言った。
22:58 しばらくして、ほかの男が彼を見て、「あなたも、彼らの仲間だ。」と言った。しかし、ペテロは、「いや、違います。」と言った。
22:59 それから一時間ほどたつと、また別の男が、「確かにこの人も彼と一緒だった。この人もガリラヤ人だから。」と言い張った。
22:60 しかしペテロは、「あなたの言うことは私にはわかりません。」と言った。それと一緒に、彼がまだ言い終えないうちに、鶏が鳴いた。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所から、今日は本文を見てみたいと思います。
イエス様は、シモン・ペテロにこう預言されました。(ルカ22章31節~34節から)
「シモン、シモン。見なさい。サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました。しかし、私は、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」
「主よ。ご一緒なら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております。」
「ペテロ。あなたに言いますが、きょう鶏が鳴くまでに、あなたは三度、私を知らないと言います。」』
「主よ。ご一緒なら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております。」
この言葉に嘘偽りはないと思います。その時、ペテロは真にそのように思ったのですし、また決意していたのです。
しかし人間とは弱いものです。いざ、そのように自分の立場を、明確に表明しなければならない状況がやって来ると、尻込みしてしまうものなのです。
なぜでしょうか。自分一人の力でやろうとするからです。聖霊様の助けがなければ、私たちは何もすることが出来ないのが現実なのです。
あいにく、この時には、まだ聖霊様は降ってはおられませんでした。シモン・ペテロの中に内住されてはいなかったのです。
ペテロは、大祭司の女中の言葉に、そして側にいた他の男の言葉に恐れを抱き、
一回目、「いいえ、私はあの人を知りません。」
二回目、「いや、違います。」
三回目、「あなたの言うことは私にはわかりません。」
と否定したのです。
このように、人間は、いつも自分に都合の合わない立場に置かれると保身に走るものなのです。
しかし、これは悪魔の誘惑ではありません。神様が許可された試練なのです。神様は、ご自分の愛する者を訓練する為には、悪魔をも用いられるのです。
鶏が鳴いたその時、ハッとペテロは我に返ります。その瞬間に、イエス様はペテロを見詰められるのです。》