• 日々のみ言葉 2018年6月2日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2018年6月2日(土)

    ◎聖書箇所【ルカの福音書22章61節~62節】
    22:61 主が振り向いてペテロを見つめられた。ペテロは、「きょう、鶏が鳴くまでに、あなたは、三度私を知らないと言う。」と言われた主のお言葉を思い出した。
    22:62 彼は、外に出て、激しく泣いた。

    ◎ショートメッセージ
    《マタイによる同一平行記事では、

    『ペテロが外の中庭にすわっていると、女中のひとりが来て言った。「あなたも、ガリラヤ人イエスと一緒にいましたね。」
     しかし、ペテロはみなの前でそれを打ち消して、「何を言っているのか、私にはわからない。」と言った。
     そして、ペテロが入口まで出て行くと、ほかの女中が、彼を見て、そこにいる人々に言った。「この人はナザレ人イエスと一緒でした。」
     それで、ペテロは、またもそれを打ち消し、誓って、「そんな人は知らない。」と言った。
     しばらくすると、そのあたりに立っている人々がペテロに近寄って来て、「確かに、あなたもあの仲間だ。ことばのなまりではっきりわかる。」と言った。
     すると彼は、「そんな人は知らない。」と言って、のろいをかけて誓い始めた。するとすぐに、鶏が鳴いた。
     そこでペテロは、「鶏が鳴く前に三度、あなたは、私を知らないと言います。」とイエスの言われたあのことばを思い出した。そうして、彼は出て行って、激しく泣いた。(マタイの福音書26:69~26:75)』と、なっており、

     またマルコでは、
    『ペテロが下の庭にいると、大祭司の女中のひとりが来て、ペテロが火にあたっているのを見かけ、彼をじっと見つめて、言った。
    「あなたも、あのナザレ人、あのイエスと一緒にいましたね。」
     しかし、ペテロはそれを打ち消して、
    「何を言っているのか、わからない。見当もつかない。」
     と言って、出口のほうへと出て行った。
     すると女中は、ペテロを見て、そばに立っていた人たちに、また、
    「この人はあの仲間です。」と言いだした。
     しかし、ペテロは再び打ち消した。しばらくすると、そばに立っていたその人たちが、またペテロに言った。
    「確かに、あなたはあの仲間だ。ガリラヤ人なのだから。」
     しかし、彼はのろいをかけて誓い始め、
    「私は、あなたがたの話しているその人を知りません。」と言った。
     するとすぐに、鶏が、二度目に鳴いた。そこでペテロは、
    「鶏が二度鳴く前に、あなたは、私を知らないと三度言います。」
    というイエスのお言葉を思い出した。それに思い当たったとき、彼は泣き出した。(マルコの福音書14:66~14:72)』となっています。

     つまりルカが書いた、
    『主が振り向いてペテロを見つめられた。』
     と言うことは書かれてはいないのです。ヨハネも書き記してはいません。よってこのことは、ルカだけが書き記した真実なのです。

     さて、シモン・ペテロを見詰めるイエス様の目はどのような眼差しであったのでしょうか。
     私は、厳しく諫めるような眼差しではなく、また裏切られた悲しみや怒りを表わす眼差しではなく、「ノープロブレム」と言った具合のような、そうです、「大丈夫、大丈夫」
    と、励ましと赦しの眼差しではなかったのではないでしょうか。

    だからこそシモン・ペテロは大声で泣いたのです。イエス様の愛の深さに心打たれて。》

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