◇◆◇日々のみ言葉
2018年6月5日(火)
◎聖書箇所【ルカの福音書22章70節~71節】
22:70 彼らはみなで言った。「ではあなたは神の子ですか。」すると、イエスは彼らに「あなたがたの言うとおり、私はそれです。」と言われた。
22:71 すると彼らは「これでもまだ証人が必要でしょうか。私たち自身が彼の口から直接それを聞いたのだから。」と言った。
◎ショートメッセージ
《イエス様を捕らえた役人たちは、イエス様を引き連れて、最初は大祭司アンナスの所に連れて行きました。
そのことをヨハネは書き記しています。
『そこで、一隊の兵士と千人隊長、それにユダヤ人から送られた役人たちは、イエスを捕えて縛り、まずアンナスの所に連れて行った。彼がその年の大祭司カヤパのしゅうとだったからである。アンナスはイエスを、縛ったままで大祭司カヤパの所に送った。(ヨハネの福音書18:12~18:13・18:24)』と。
これが第一回目の宗教裁判にあたります。
そして次に、大祭司カヤパによる尋問が行なわれるのです。これが第二回目の宗教裁判になります。
それから夜が明ける前に民の長老会、それに祭司長、律法学者たちが、集まったのです。そして彼らはイエス様を、ユダヤ最高議会に連れ出したわけです。
議長は、その年の大祭司が務めます。よってカヤパが議長席に着き、イエス様に尋問することになるわけです。そして最後に決断を下すのは大祭司となるわけです。
ルカは、詳しく書き記してはいませんが、イエス様に質問したのはカヤパです。
マタイは、
『それで、大祭司はイエスに言った。
「私は、生ける神によって、あなたに命じます。あなたは神の子キリストなのか、どうか。その答えを言いなさい。」
イエスは彼に言われた。
「あなたの言うとおりです。なお、あなたがたに言っておきますが、今からのち、人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見ることになります。」
すると、大祭司は、自分の衣を引き裂いて言った。
「神への冒涜だ。これでもまだ、証人が必要でしょうか。あなたがたは、今、神をけがす言葉を聞いたのです。どう考えますか。」
彼らは答えて、「彼は死刑に当たる。」と言った。(マタイの福音書26:63~26:66)』と書いています。
「私は、生ける神によって、あなたに命じます。あなたは神の子キリストなのか、どうか。その答えを言いなさい。」
これは究極的な質問です。この時のユダヤ教はすでに形骸化してはいましたが、それでも天の父なる神様は、大祭司にそれなりの権威を与えられていたと思われます。
神様に仕える第一人者として、唯一の神様の御名によってイエス様に答えるよう命じて来たわけです。
もちろんイエス様は、ご自分が誰であるのか、明確に答えられるのです。
「あなたの言うとおりです。」
その権威あふれる主イエス様の答えを聞いたカヤパは叫びます。
「神への冒涜だ。これでもまだ、証人が必要でしょうか。あなたがたは今、神をけがす言葉を聞いたのです。どう考えますか。」
イエス様を罪に定め、そして十字架刑に送ったのは、大祭司カヤパです。聖書には書かれていませんが、復活されたイエス様は、カヤパにも現われます。なぜなら、その年の大祭司であったからです。そのことについては、明日学びたいと思います。》