◇◆◇日々のみ言葉
2018年6月9日(土)
◎聖書箇所【ルカの福音書23章2節~4節】
23:2 そしてイエスについて訴え始めた。彼らは言った。「この人はわが国民を惑わし、カイザルに税金を納めることを禁じ、自分は王キリストだと言っていることがわかりました。」
23:3 するとピラトはイエスに、「あなたは、ユダヤ人の王ですか。」と尋ねた。イエスは答えて、「そのとおりです。」と言われた。
23:4 ピラトは祭司長たちや群衆に、「この人には何の罪も見つからない。」と言った。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からの学びとなります。
昨日にも学びましたように、このみ言葉の箇所は、法的裁判の第一回目にあたり、ポンテオ・ピラトによる尋問となります。
ヨハネの福音書によりますと、
『そこで、ピラトはもう一度官邸にはいって、イエスを呼んで言った。
「あなたは、ユダヤ人の王ですか。」
イエスは答えられた。
「あなたは、自分でそのことを言っているのですか。それとも他の人が、あなたに私のことを話したのですか。」
ピラトは答えた。
「私はユダヤ人ではないでしょう。あなたの同国人と祭司長たちが、あなたを私に引き渡したのです。あなたは何をしたのですか。」
イエスは答えられた。
「私の国はこの世のものではありません。もしこの世のものであったなら、私のしもべたちが、私をユダヤ人に渡さないように、戦ったことでしょう。しかし、事実、私の国はこの世のものではありません。」
そこでピラトはイエスに言った。
「それでは、あなたは王なのですか。」
イエスは答えられた。
「私が王であることは、あなたが言うとおりです。私は、真理の証をするために生まれ、このことのために世に来たのです。真理に属する者はみな、私の声に聞き従います。」ヨハネの福音書18:33~18:37)』と、詳細にわたって書かれています。
ヨハネは、何とこのことが起きてから、少なくとも七十年以上経過してから、福音書を書き記したのです。まさに聖霊の成せる御わざであると思われます。
この時、ヨハネは、エペソ教会の長老と呼ばれ、おそらく九十歳近くであったと思われます。
ここでピラトは、イエス様に、「あなたは、ユダヤ人の王ですか。」と質問しますが、イエス様の答えは、非常に不思議な質問となっています。
「あなたは、自分でそのことを言っているのですか。それとも他の人が、あなたに私のことを話したのですか。」
これは、創造主なる神の御子として、ポンテオ・ピラトと言うひとりの人格に向けて、非常に重要な質問を投げかけたとも言えるのです。
つまり、ピラトに対して、
「自分からその答えを真剣に知りたいのか。」と言うことであり、人格と人格の、そして神様とピラトの触れ合いであったのです。
イエス様は、「ユダヤ人の王」と言うことはもちろん、「王の王」であることをピラトに答えたのです。
「私が王であることは、あなたが言うとおりです。」》