• 日々のみ言葉 2018年6月11日(月)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2018年6月11日(月)

    ◎聖書箇所【ルカの福音書23章8節~12節】
    23:8 ヘロデはイエスを見ると非常に喜んだ。ずっと前からイエスのことを聞いていたので、イエスに会いたいと思っていたし、イエスの行なう何かの奇蹟を見たいと考えていたからである。
    23:9 それで、いろいろと質問したが、イエスは彼に何もお答えにならなかった。
    23:10 祭司長たちと律法学者たちは立って、イエスを激しく訴えていた。
    23:11 ヘロデは、自分の兵士たちと一緒にイエスを侮辱したり嘲弄したりしたあげく、はでな衣を着せて、ピラトに送り返した。
    23:12 この日、ヘロデとピラトは仲よくなった。それまでは互いに敵対していたのである。

    ◎ショートメッセージ
    《大祭司カヤパ率いる最高議会は、ピラトにあくまで言い張って、
    「この人は、ガリラヤからここまで、ユダヤ全土で教えながら、この民を扇動しているのです。」と言ったのです。
     すると、それを聞いたピラトは、「この人はガリラヤ人か。」と尋ねました。

     カヤパは答えます。
    「そうです。ガリラヤのナザレ出身のイエスです。」

     ピラトは言います。
    「ならば、ちょうど今、ヘロデ・アンティパスがエルサレムに来ている。彼にイエスの裁きを任せようではないか。」
     こうしてピラトは、イエス様をヘロデの所に送ったのです。もちろん大祭司カヤパも、また議員たちも一緒について行きました。

     夜も明け、すでに朝になっていました。イエス様は、午前九時に十字架にかけられます。その前に、再度ポンテオ・ピラトの最終裁判があり、ムチ打ちが行なわれ、そしてボロボロになった体で、十字架を担いでヴィア・ドロローサを上って行かれるのです。
     そうしますと逆算して、朝五時頃にヘロデ・アンティパスの元に送られたのではないでしょうか。

     この時が、真のユダヤの王であるイエス様と、神様の特別な計らいと恵みによって、ガリラヤの国主となっていたヘロデ・アンティパスが初めて、お互いの顔を見ることになったのです。
     イエス様は、確かにまことの人でしたが、同時に創造主なる神様でもあったのです。よってヘロデ・アンティパスには初めてであったとしても、イエス様にはすべてがお見通しであったことは言うまでもありません。

     ヘロデ・アンティパスは、すでにイエス様の噂を聞いていましたし、自分が殺したバプテスマのヨハネが生まれ変わったとも思っていたようです。

     そしてイエス様に多くの質問をしました。ルカは、ヘロデがどんな質問をしたのかについては書き記してはいません。
     しかしイエス様は、何もお答えにならなかったのです。これはピラトに対してとは、雲泥の差があります。イエス様はピラトには、答えられたからです。

     ところで、なぜこの場面をルカは知っていたのでしょうか。それは、ヘロデ・アンティパスの側近の部下の中に、主の弟子がいたからではないでしょうか。

     続編となる「使徒の働き」には、このように書かれています。
    『さて、アンテオケには、そこにある教会に、バルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、クレネ人ルキオ、国主ヘロデの乳兄弟マナエン、サウロなどという預言者や教師がいた。(使徒の働き13:1)』

     この記事の中に、「国主ヘロデの乳兄弟マナエン」と言う人物の名前が登場します。イエス様の生前には、ヘロデの側近として仕えていた可能性は非常に大きいと思われるのです。
     なぜなら、福音書著者であるマタイもマルコもルカもヨハネも、王室の内部にまでは、入ることが出来ないからです。
     神様は、すべてをご存知であり、すでに用意されておられるのです。》

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