◇◆◇日々のみ言葉
2018年6月22日(金)
◎聖書箇所【ルカの福音書23章32節~34節】
23:32 ほかにもふたりの犯罪人が、イエスと共に死刑にされるために、引かれて行った。
23:33「どくろ」と呼ばれている所に来ると、そこで彼らは、イエスと犯罪人とを十字架につけた。犯罪人のひとりは右に、ひとりは左に。
23:34 そのとき、イエスはこう言われた。「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」彼らは、くじを引いて、イエスの着物を分けた。
◎ショートメッセージ
《同じ箇所から、続けて三回目の学びとなります。
今日は特に34節において、イエス様が言われた言葉について考えて見ましょう。
イエス様は、十字架上において七つの言葉を発せられたことを聖書は書き留めています。このお言葉が一番最初に言われた言葉だと言われています。
「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」
ここでイエス様が言われた「彼ら」とは、いったい誰を指すのでしょうか。
イエス様を十字架につけたのは誰でしょうか。
確かにローマ総督ポンテオ・ピラトが命令を出しました。しかし囚人を十字架につける権威を持つローマ総督に、イエス様を引き渡したのは誰ですか。
ユダヤ最高議会の指導者たちであり、その年の大祭司カヤパではないですか。つまりイスラエルが、自分たちの神様を、主イエス様を十字架につけたのです。
そして実際にそれを行なったのは誰ですか。
ローマ兵たちです。しかもそのローマ兵を統率していた百人隊長が指示をくだしています。
それだけでしょうか。
そこには、大勢の群衆がいました。ほとんどは地方から集まって来たユダヤ人で、彼らもイエス様を「十字架につけろ」と叫んだのです。
よってイエス様を十字架につけたのは、究極的には、すべての人間たちなのです。あの群衆の中に、私やあなたも、霊的には間違いなく存在しています。
そのすべての人たちこそが、イエス様の言われた「彼ら」なのです。
「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」
この言葉は、ユダヤ人の為にも、ポンテオ・ピラトを含むローマ人の為にも、この時生きている人たちの為にも、そしてイエス様の十字架後、生まれて来るすべての人たちの為にも、主が成された「取り成しの祈り」であるのです。
『彼らは、くじを引いて、イエスの着物を分けた。』
これは、ローマ兵たちが行なったことです。
さて、イエス様の十字架をゴルゴタの丘まで運んで来たクレテ人シモン、そしてその妻と二人の子供たち。彼らは、イエス様が埋葬される最後まで、ゴルゴタの丘に留まっていたと、私は信じているのです。
なぜこの家族全員が救われたのでしょうか。その答えは明白です。イエス様の十字架の場面を、最初から最後まで目撃したからです。
そして、この取り成しの言葉を聞いたからです。自分を十字架につけ、死刑を執行した者たちの為に、こんな祈りを、普通の人が出来ると言うのでしょうか。
聖書には書かれていませんが、私はイエス様がよみがえられた後、このシモンの家族にも、生きておられるお姿を現わしたと信じています。
あるいは、使徒パウロが言う五百人の中にいたのかも知れません。重要なことは、彼らが本物の信仰を持ち、そして使徒パウロを助けるほどの同労者になったことです。》