◇◆◇日々のみ言葉
2018年6月26日(火)
◎聖書箇所【ルカの福音書23章39節~43節】
23:39 十字架にかけられていた犯罪人のひとりはイエスに悪口を言い、「あなたはキリストではないか。自分と私たちを救え。」と言った。
23:40 ところが、もうひとりのほうが答えて、彼をたしなめて言った。「おまえは神をも恐れないのか。おまえも同じ刑罰を受けているではないか。
23:41 われわれは、自分のしたことの報いを受けているのだからあたりまえだ。だがこの方は、悪いことは何もしなかったのだ。」
23:42 そして言った。「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」
23:43 イエスは、彼に言われた。「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、私とともにパラダイスにいます。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からの学びとなります。あと二回は続きます。
「あなたはキリストではないか。自分と私たちを救え。」
この言葉を言ったのは、右の強盗なのか、左の強盗なのか、ルカは教えてはいません。しかし、ユダヤの食卓のことを考えますと、主人の右隣りの席が、主賓席であり、また左隣りの席が次席の主賓席となります。
よって、イエス様の左側の十字架につけられた者が、このように言ったと、ユダヤ式常識では考えられると思います。
するとそれを聞いていた、右側の者がこう言います。
「おまえは神をも恐れないのか。おまえも同じ刑罰を受けているではないか。われわれは、自分のしたことの報いを受けているのだからあたりまえだ。だがこの方は、悪いことは何もしなかったのだ。」
この言葉は驚嘆に値します。なぜならこれは悔い改めの告白なのです。多くの場合、本当に罪深い者は、自分の行なった悪事を棚に上げ、無罪を主張します。
まさしく良心が麻痺しており、悪魔・悪霊に完全に支配されてしまっているのです。最近、日本では凶悪な事件が多く起こっています。特に簡単に人を殺すと言うことは、常識では考えられないことです。しかも自分の欲望を満たす為に。
「悔い改める」と言うことは、聖霊様が側におられなければ、出来ないことなのです。
さて、もっと細かく彼の告白を見て行きましょう。
「おまえは神をも恐れないのか。」
この言葉に、信仰が表われています。彼は、イエス様を神様であることを認めています。
「おまえも同じ刑罰を受けているではないか。われわれは、自分のしたことの報いを受けているのだからあたりまえだ。」
この言葉から、ふたりが仲間であることは明白です。そして彼は、自分のした悪事が十字架刑に値することを認めているのです。ここに彼の悔い改めを見ることが出来ます。
「だがこの方は、悪いことは何もしなかったのだ。」
何と素晴らしい告白なのでしょうか。彼の目は、この時、まさしく「救い主」を見ているのです。
そして、
「イエス様。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」
ここで彼は、イエス様が天の御国に凱旋されることを信じているだけではなく、何と預言しているのです。
するとイエス様は彼に言われます。
「まことに、あなたに告げます。あなたは今日、私と共にパラダイスにいます。」
この強盗は、イエス様の為に何の奉仕もすることが出来ませんでした。しかし彼は、イエス様の言われた言葉によって変えられ、そして救われたのです。
救いは、本当に恵みの何ものでもないのです。ただ恵みのみなのです。》