◇◆◇日々のみ言葉
2018年6月27日(水)
◎聖書箇所【ルカの福音書23章39節~43節】
23:39 十字架にかけられていた犯罪人のひとりはイエスに悪口を言い、「あなたはキリストではないか。自分と私たちを救え。」と言った。
23:40 ところが、もうひとりのほうが答えて、彼をたしなめて言った。「おまえは神をも恐れないのか。おまえも同じ刑罰を受けているではないか。
23:41 われわれは、自分のしたことの報いを受けているのだからあたりまえだ。だがこの方は、悪いことは何もしなかったのだ。」
23:42 そして言った。「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」
23:43 イエスは、彼に言われた。「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、私と共にパラダイスにいます。」
◎ショートメッセージ
《引き続き同じ箇所からの学びとなります。
今日は、悔い改め信仰告白をした犯罪人に対して、イエス様が約束された言葉から、考えて見たいと思います。
「イエス様。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」
「まことに、あなたに告げます。あなたは今日、私と共にパラダイスにいます。」
この犯罪人とイエス様の会話から、イエス様が十字架上で先に死なれ、そして次に犯罪人が死んだ後に、このことが成就することは言うまでもありません。
実は、イエス様が死なれた後、どこに行かれたのか、また何をされたのかについては、聖書には詳しく書かれていないのです。
私たちは「使徒信条」を告白します。
使徒信条によれば、
『ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府(よみ)にくだり、三日目に死人のうちよりよみがえり~』となっています。
この文章から、イエス様は、陰府(よみ・ハデス)にくだられたことが分かります。陰府とは、地球の中心にある場所です。この時、まだパラダイスとゲヘナは、同じ所にありました。
ルカの福音書によれば、
『「ある金持ちがいた。いつも紫の衣や細布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮らしていた。ところが、その門前にラザロという全身おできの貧乏人が寝ていて、金持ちの食卓から落ちる物で腹を満たしたいと思っていた。犬もやって来ては、彼のおできをなめていた。
さて、この貧乏人は死んで、御使いたちによってアブラハムのふところに連れて行かれた。金持ちも死んで葬られた。その金持ちは、ハデスで苦しみながら目を上げると、アブラハムが、はるかかなたに見えた。しかも、そのふところにラザロが見えた。
彼は叫んで言った。
『父アブラハムさま。私をあわれんでください。ラザロが指先を水に浸して私の舌を冷やすように、ラザロをよこしてください。私はこの炎の中で、苦しくてたまりません。』
アブラハムは言った。
『子よ。思い出してみなさい。おまえは生きている間、良い物を受け、ラザロは生きている間、悪い物を受けていました。しかし、今ここで彼は慰められ、おまえは苦しみもだえているのです。そればかりでなく、私たちとおまえたちの間には、大きな淵があります。ここからそちらへ渡ろうとしても、渡れないし、そこからこちらへ越えて来ることもできないのです。』」(ルカの福音書16:19~16:26)』と書かれています。
イエス様が言われた「金持ちとラザロ」のたとえから、その時には、ハデス(陰府)は、ゲヘナとパラダイスに分かれており、同じ場所に存在していたことが分かります。
しかし今は違います。イエス様は、パラダイスにいた義人たちと共に天の御国に引き上げられました。よって今、ハデスはすべての場所が地獄(ゲヘナ)となってしまっています。
イエス様は、信仰告白をした犯罪人と共に、まず始めにパラダイスにやって来たことは、間違いありません。》