◇◆◇日々のみ言葉
2018年7月17日(火)
◎聖書箇所【ルカの福音書24章13節~16節】
24:13 ちょうどこの日、ふたりの弟子が、エルサレムから十一キロメートル余り離れたエマオという村に行く途中であった。
24:14 そして、ふたりでこのいっさいの出来事について話し合っていた。
24:15 話し合ったり、論じ合ったりしているうちに、イエスご自身が近づいて、彼らと共に道を歩いておられた。
24:16 しかしふたりの目はさえぎられていて、イエスだとはわからなかった。
◎ショートメッセージ
《今日から、ルカだけが書き記している、「エマオの道」でのイエス様の出現について学んで行きます。
まず『ちょうどこの日』とは、日曜日であって、イエス様が復活された日のことです。
エマオと言う村がどこにあったのか、今現在では同定することが難しいとされていますが、考えられる村が四つ存在します。
しかし、どの村も、ルカの出した条件に沿わないのです。すなわち、「エルサレムから十一キロメートル余り離れた。」と言う条件です。
現存する村は、六キロから三十二キロ離れており、十一キロと言う数字はないからです。
ただ、エルサレムから西方にあった村であったと信じられています。
この二人のうち、一人は「クレオパ」であったことを、ルカは24章18節において明らかにしています。
『クレオパと言うほうが答えて言った。「エルサレムにいながら、近頃そこで起こった事を、あなただけが知らなかったのですか。」(ルカの福音書24:18)』
この「クレオパ」とは、ギリシャ語「クレオパトロス」を、短縮した形であって、「クロパ」も同様なのです。
ヨハネはこのように、
『兵士たちはこのようなことをしたが、イエスの十字架のそばには、イエスの母と母の姉妹と、クロパの妻のマリヤとマグダラのマリヤが立っていた。(ヨハネの福音書19:25)』と書き記しています。
ここから判断しますと、この二人は夫婦であって、クロパ(クレオパ)とその妻マリヤであったと考えられます。そして彼らの家がエマオにあったこと、エルサレムから帰宅する為に、エマオへの道程を歩いていることが分かります。
ここからいくつかの真実が見えて来ます。まず彼ら夫婦は、信者であったことです。またイエス様の弟子でもあったのです。かなり親しい関係であったわけです。
そして、マリアは、まだ復活の主イエス様とは会っていないことです。
となりますと、主イエス様の御からだが、アリマタヤのヨセフの墓に葬られた後、そこまではマグダラのマリヤやヨセの母マリヤたちと一緒に行動を共にしていましたが、それから夫クロパと共に、エマオの家に戻ったことが考えられるのです。
なぜなら、マグダラのマリヤは、イエス様がよみがえられた後、最初に会われた人間であって、次にシモン・ペテロに会い、そしてその次が、墓に来てくれた女たちになるのです。
それから、エマオのクレオパ夫妻となります。》