◇◆◇日々のみ言葉
2018年7月26日(木)
◎聖書箇所【ルカの福音書24章33節~35節】
24:33 すぐさまふたりは立って、エルサレムに戻ってみると、十一使徒とその仲間が集まって、
24:34 「ほんとうに主はよみがえって、シモンにお姿を現わされた。」と言っていた。
24:35 彼らも、道であったいろいろなことや、パンを裂かれたときにイエスだとわかった次第を話した。
◎ショートメッセージ
《青年ラビの姿をした主イエス様は、クレオパ夫妻と共に食卓に着かれると、パンを取って祝福し、裂いて二人に渡されました。
するとその瞬間に、二人の目が開かれ、主イエス様だと分かったのです。二人がお互いの顔を見合わせているうちに、主イエス様は、突然見えなくなったのです。
それは、戸を開けて外に出て行かれたのではありません。戸には鍵がかけられていたはずです。消えてしまわれたのです。
これこそが、主イエス様が「栄光の体」でよみがえられた印なのです。おそらく二人は、開いた口がふさがらないほどに驚いたに違いありません。
「道々お話しになっている間も、聖書を説明してくださった間も、私たちの心はうちに燃えていたではないか。」
さて、そこでクレオパ夫妻は行動を起こします。
それは、今まで主イエス様と歩いて来た道を引き返して、エルサレム市内に戻ることです。
イエス様は生きておられる。預言されたように、本当によみがえられたことを。この良き知らせを、一刻も早くペテロと他の十人の使徒たちや、ガリラヤからイエス様と行動を共にして来た女たちに知らせる為に、家から飛び出したのです。
エマオからエルサレムまでは、十一キロメートルほどありますが、彼らは、決してゆっくり歩いたのではありません。走ったのです。ペテロと同じように。
「すぐさまふたりは立って、エルサレムに戻ってみると」と、ルカは書き記していますが、この箇所からクレオパ夫妻が、エルサレム市内の使徒たちと女たちが潜んでいた場所から、エマオに向かったことは明白です。
使徒たちは、ユダヤ人を恐れてカギをかけ、静かに潜んでいたのです。その場所をクレオパ夫妻が知っていることは、それまで共に行動していたことを明らかにしています。
すると、使徒たちは、
「本当に主はよみがえって、シモンにお姿を現わされた。」と言っていたと言うのです。
この事から、主イエス様は、使徒の中では、シモン・ペテロだけに、復活されたご自身を現わされたことが分かります。
『しかしペテロは、立ち上がると走って墓へ行き、かがんでのぞき込んだところ、亜麻布だけがあった。それで、この出来事に驚いて家に帰った。(ルカの福音書24:12)』
この後に、イエス様は、まずマグダラのマリヤに現われ、次にシモン・ペテロに現われるのです。
その話を聞いたクレオパ夫妻も、道であったいろいろなことや、パンを裂かれたときにイエス様だと分かったことを、興奮して話したのです。》