◇◆◇日々のみ言葉
2018年8月14日(火)
◎聖書箇所【使徒の働き1章6節】
1:6 そこで、彼らは、一緒に集まったとき、イエスにこう尋ねた。「主よ。今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか。」
◎ショートメッセージ
《イエス様がよみがえられてから四十日目のことです。この時、エルサレム市内にあるヨハネ・マルコの家の二階大広間に集まっていた弟子たちの所へ、イエス様は前の時と同じように、弟子たちの真ん中に立たれました。
そしてイエス様は彼らにこう命じられたのです。
「エルサレムを離れないで、私から聞いた父の約束を待ちなさい。ヨハネは水でバプテスマを授けたが、もう間もなく、あなたがたは聖霊のバプテスマを受けるからです。」
ルカの福音書によりますと、
『それから、イエスは、彼らをベタニヤまで連れて行き、手を上げて祝福された。(ルカの福音書24:50)』
と書かれていますように、十字架にかけられる金曜日、最後の晩餐を共にした部屋から、ゲッセマネの園へ向かった同じ道を通って、十一使徒たちと共に歩いて向かわれたのです。
イエス様によほどの危険が及ばない限り、弟子たちはラビである師の後ろを歩くことが定められています。この時には、イエス様が先頭になられて、十一使徒たちを連れて行ったのです。
十一使徒たちは歩きながら、あの日のことを思い起こしていたに違いありません。そうです。全員がイエス様を見捨てて逃げた、あの日のことを。
さて、ベタニヤつまりオリーブ山に到着しました。その時、弟子たちが聞いたのです。
「主よ。今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか。」
この言葉を発したのは誰であったのか、ルカは明確にはしていませんが、私はペテロだと思っています。
この質問から察するところ、まだ弟子たちが、イエス様が政治的メシヤであると誤解していることは明白です。
まだ彼らは分からないのです。理解できないのです。
イエス様は、ユダヤ人だけの救い主ではないことも。すべての主であられることも。
しかし、やがてついに彼らは分かる時が来るのです。それが聖霊降誕なのです。ペンテコステなのです。
イエス様は、十字架にかけられる数時間前に、このように言われました。
『しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導き入れます。御霊は自分から語るのではなく、聞くままを話し、また、やがて起ころうとしていることをあなたがたに示すからです。(ヨハネの福音書16:13)』と。
聖霊様によらなければ、聖書のみ言葉は分からないのです。真理、奥義を理解することは出来ません。
なぜなら聖書は普通の書物ではなく霊的書物だからです。霊的事柄は、霊で理解するのです。
この時、弟子たちは、まさかイエス様が昇天されるとは、夢にも思っていませんでした。》