◇◆◇日々のみ言葉
2018年8月27日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き1章20節】
1:20 「実は詩篇には、こう書いてあるのです。『彼の住まいは荒れ果てよ、そこには住む者がいなくなれ。』また、『その職は、ほかの人に取らせよ。』」
◎ショートメッセージ
《ルカは、ペテロのメッセージの途中に、テオピロに分かりやすくする為、マタイの福音書に書かれたイスカリオテのユダの結末を、挿入しています。
(ところがこの男は、不正なことをして得た報酬で地所を手に入れたが、まっさかさまに落ち、からだは真二つに裂け、はらわたが全部飛び出してしまった。このことが、エルサレムの住民全部に知れて、その地所は彼らの国語でアケルダマ、すなわち『血の地所』と呼ばれるようになった。)
「そのことがエルサレムの住民全部に知れて」とは、大変なことです。しかしテオピロはローマ人ですから、知るはずはありません。
ペテロのメッセージは続きます。
「実は詩篇には、こう書いてあるのです。『彼の住まいは荒れ果てよ、そこには住む者がいなくなれ。』」とは、これは詩篇69篇からの引用です。
『彼らの陣営を荒れ果てさせ、彼らの宿営にはだれも住む者がないようにしてください。(詩篇69:25)』が原文です。
また、『その職は、ほかの人に取らせよ。』とは、これは詩篇109篇からの引用です。
『彼の日はわずかとなり、彼の仕事は他人が取り、(詩篇109:8)』が原文となります。
ガリラヤ湖の漁師であったシモン・ペテロでさえ、これだけ旧約聖書のみ言葉を知っていたのです。ましてやパウロを初め、パリサイ人や律法学者たちは、どれほどに、み言葉に通じていたのでしょうか。
それなのに、主イエス様こそが、待ち望んだメシヤであることが分からなかったのです。
まさしくイエス様が言われた通り彼らは盲目なのです。霊的なことが見えないのです。それなのに彼らは、「自分たちは見える」と言っているわけです。
さて、シモン・ペテロはなぜ、このような提案をしたのでしょうか。それは、かつてイスカリオテのユダと組んでいたであろうヤコブ子のユダが、一人になってしまったからです。
やはり伝道はチームなのです。
私たちは、パウロとバルナバが最高のチームとして、異邦人伝道の為に大きな働きをしたことを知っています。
残念ながら、ヨハネ・マルコの件で、あれほど仲の良かった二人が、反目しあって別れてしまうのですが。
そしてもう一つの理由は、イエス様が、やがて神の御国において、イスラエルの十二部族を裁くのは、十二使徒であると言われたからです。
その為に、脱落して行ったイスカリオテのユダの代りとなる使徒が必要だったのです。》