• 2018年9月9日礼拝メッセージの概要

    ◇◆◇2018年9月9日第二主日礼拝
    ◎本日の聖書箇所 【ヨハネの福音書15章17節~19節】 (新約p.194上段左側)
    15:17 「あなたがたが互いに愛し合うこと、これが、私のあなたがたに与える戒めです。
    15:18 もし世があなたがたを憎むなら、世はあなたがたよりも私を先に憎んだことを知っておきなさい。
    15:19 もしあなたがたがこの世のものであったなら、世は自分のものを愛したでしょう。しかし、あなたがたは世のものではなく、かえって私が世からあなたがたを選び出したのです。それで世はあなたがたを憎むのです。」

    ◎メッセージの概要【世からあなたがたを選び出し】
    《主イエス様は、ここで再三にわたって「新しい戒め」を繰り返されました。
     一回目は、イスカリオテのユダが出て行った時に、
    「あなたがたに新しい戒めを与えましょう。あなたがたは互いに愛し合いなさい。私があなたがたを愛したように、そのように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。もしあなたがたの互いの間に愛があるなら、それによって、あなたがたが私の弟子であることを、すべての人が認めるのです。」と言われ、
     そして「ぶどうの木のたとえ話」の後に、
    「私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これが私の戒めです。」と言われました。
     そして、もう一度、
    「あなたがたが互いに愛し合うこと、これが、私のあなたがたに与える戒めです。」言われたのです。
     いかにこのことが、大切なことであるのか、また主イエス様の切実な思いと願いであることが分かります。
     また、その理由をはっきりと教えておられます。その理由とは、
    「もし世があなたがたを憎むなら、世はあなたがたよりも私を先に憎んだことを知っておきなさい。」と言われたのです。これは預言であり、確実に起こることです。
     イエス様は、何度も聖都エルサレムに上られ、ご自身こそが、聖書に約束された「キリスト」であって、神の御子であることを宣言されました。
     それゆえ、その場に居合わせたユダヤの最高指導者たちは、イエス様を憎み、殺そうとしたのです。
    『ユダヤ人たちは、ますますイエスを殺そうとするようになった。イエスが安息日を破っておられただけでなく、ご自身を神と等しくして、神を自分の父と呼んでおられたからである。』とヨハネが書き記している通りです。
     さて、なぜ世は主イエス様を憎むのでしょうか。
     それはこの世には、まことの神様と神様のひとり子に敵対し、忌み嫌う勢力が存在しているからです。
     悪魔と悪霊は現実に存在します。
     それは概念的なものではなく、人格と意思を持った存在であり、彼らには、何一つ良いものはありません。
     彼らはその存在すべてが邪悪であって、偽り、盗み、殺し、そして滅ぼすだけの存在であるのです。悪魔と悪霊どもは、イエス様の十字架の御わざによって、すでに敗北を喫しています。
     しかし、まだこの世に不法滞在しています。主が再臨されるまで。私たちはその「世」から、主イエス様によって選び出された者なのです。
     『あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、そのころは、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んでいました。
     私たちもみな、かつては不従順の子らの中にあって、自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行ない、ほかの人たちと同じように、生まれながら御怒りを受けるべき子らでした。
     しかし、あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、罪過の中に死んでいたこの私たちをキリストとともに生かし、あなたがたが救われたのは、ただ恵みによるのです。
     キリスト・イエスにおいて、ともによみがえらせ、ともに天の所にすわらせてくださいました。それは、後に来る世々において、このすぐれて豊かな御恵みを、キリスト・イエスにおいて私たちに賜わる慈愛によって明らかにお示しになるためでした。
     あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。』とパウロは言っています。
     それだからこそ、この世から主イエス様が選び出して下さった聖徒たちは、互いに愛し合い、互いに励まし、支え合う必要があるのです。なぜならこの世は、私たちを憎むからです。
     さらにパウロは、このように勧めています。
    『私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。
     ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、いっさいを成し遂げて、堅く立つことができるように、神のすべての武具をとりなさい。
     では、しっかりと立ちなさい。腰には真理の帯を締め、胸には正義の胸当てを着け、足には平和の福音の備えをはきなさい。
     これらすべてのものの上に、信仰の大盾を取りなさい。それによって、悪い者が放つ火矢を、みな消すことができます。
     救いのかぶとをかぶり、また御霊の与える剣である、神の言葉を受け取りなさい。
     すべての祈りと願いを用いて、どんなときにも御霊によって祈りなさい。そのためには絶えず目をさましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くし、また祈りなさい。』
     私たちの真の敵は人ではありません。悪魔・悪霊どもです。敵は教会を攻撃しています。敵はクリスチャンを攻撃しています。互いに憎み合うように仕掛けてきます。それゆえイエス様は再三にわたって「あなたがたは互いに愛し合いなさい。」と命じられたのです。
     私たちは確かに、未だにこの世に住んでいますが、この世の者ではありません。この世から、主イエス様が、その尊い血潮による代価を持って救い出して下さったのです。私たちの本当の住まいは、天の御国なのです。》

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