◇◆◇日々のみ言葉
2018年9月22日(土)
◎聖書箇所【使徒の働き2章29節~32節】
2:29「兄弟たち。先祖ダビデについては、私はあなたがたに、確信をもって言うことができます。彼は死んで葬られ、その墓は今日まで私たちのところにあります。
2:30 彼は預言者でしたから、神が彼の子孫のひとりを彼の王位に着かせると誓って言われたことを知っていたのです。
2:31 それで後のことを予見して、キリストの復活について、『彼はハデスに捨てて置かれず、その肉体は朽ち果てない。』と語ったのです。
2:32 神はこのイエスをよみがえらせました。私たちはみな、そのことの証人です。」
◎ショートメッセージ
《シモン・ペテロは、詩篇16篇からみ言葉を引用しました。
ユダヤ人たちは、ある程度、旧訳聖書に通じていました。特にパリサイ人や律法学者たちは、それこそが商売道具であったのです。
大きな物音を聞いてやって来たのは、一般のユダヤ人たちだけではありませんでした。そのようなことが起こったのなら、当然ローマ兵や、ユダヤの指導者たちも見過ごすはずはないからです。
「ダビデはこの方について、こう言っています。
『私はいつも、自分の目の前に主を見ていた。主は、私が動かされないように、私の右におられるからである。
それゆえ、私の心は楽しみ、私の舌は大いに喜んだ。さらに私の肉体も望みの中に安らう。
あなたは私のたましいをハデスに捨てて置かず、あなたの聖者が朽ち果てるのをお許しにならないからである。』
そしてその解き明かしが今日の聖書箇所となります。
ダビデ王は、「いつも、自分の目の前に主を見ている」生活をし、「主は、私が動かされないように、私の右におられる」という、神様との交わりの生活をしていましたから、死も神様との間を引き裂くことはありえず、「私のたましいをハデスに捨てて置かず、あなたの聖者が朽ち果てるのをお許しにならない」との確信を述べているのです。
けれどもペテロは、先祖ダビデが死んだことを確信を持って述べ、その預言が彼には当てはまらないことを説明しているのです。
そしてダビデの語った預言は、ダビデではなく、「神が彼の子孫のひとりを彼の王位に着かせる」と語っているそのメシヤに当てはまるのです。
詩篇132篇によりますと、
『主はダビデに誓われた。それは、主が取り消すことのない真理である。
「あなたの身から出る子をあなたの位に着かせよう。もし、あなたの子らが、私の契約と、私の教えるさとしを守るなら、彼らの子らもまた、とこしえにあなたの位に着くであろう。」(詩篇132:11~132:12)』と書かれている通りです。
そしてペテロは、主イエス様の復活を、この旧約聖書の預言の成就と共に、その目撃者としての証人の実在ということによって論証しています。
自分たちこそが、主イエス様の復活の証人だと言っているのはそれなのです。》