• 2018年10月21日礼拝メッセージの概要

    ◇◆◇2018年10月21日第三主日礼拝
    ◎本日の聖書箇所 【ヨハネの福音書16章8節~11節】 (新約p.195上段左側)
    16:8「その方が来ると、罪について、義について、さばきについて、世にその誤りを認めさせます。
    16:9 罪についてというのは、彼らが私を信じないからです。
    16:10 また、義についてとは、私が父のもとに行き、あなたがたがもはや私を見なくなるからです。
    16:11 さばきについてとは、この世を支配する者がさばかれたからです。」

    ◎メッセージの概要【その方が来ると】
    《主イエス様は、弟子たちに、もう一人の助け主について話されました。その方が来られるとは、誰に来るのでしょうか。残された弟子たちにです。
     その方とは、
    「私は父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、共におられるためにです。その方は、真理の御霊です。世はその方を受け入れることができません。世はその方を見もせず、知りもしないからです。しかし、あなたがたはその方を知っています。その方はあなたがたと共に住み、あなたがたのうちにおられるからです。」と約束された聖霊を指し示します。
     しかし、ここで大切な真理があります。その方は弟子たちを通して働かれると言うことです。「その方が来ると、罪について、義について、さばきについて、世にその誤りを認めさせます。」とイエス様は言われました。
     そして、その後すぐに「罪」「義」「裁き」について、解き明かされています。
    「罪について」と言うのは、彼らがイエス様を信じ受け入れることをせず、異邦人であるローマ人に引き渡し、十字架につけることを意味しています。
     イエス様の十字架のあがない(身代わり)の死は、この世界が創造される前から計画されたことでした。人類救済計画は、まだ人類が創造される前から、三位一体なるヤーヴェなる神様の深い摂理の中になされたことなのです。
     しかしそうであっても、メシアなるお方を十字架につけた彼らの罪は残るのです。
     イエス様のこの預言は、ペンテコステ(聖霊降臨日)に、ペテロの説教によって成就します。
     ペテロは集まって来た人々に語ります。
    「イスラエルのすべての人々は、このことをはっきりと知らなければなりません。すなわち、神が、今や主ともキリストともされたこのイエスを、あなたがたは十字架につけたのです。」
     すると、人々はこれを聞いて心を刺され、ペテロとほかの使徒たちに、
    「兄弟たち。私たちはどうしたらよいでしょうか。」と訴えたのです。
     そこでペテロは彼らに答えました。
    「悔い改めなさい。そして罪を赦していただく為に、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けるでしょう。なぜなら、この約束は、あなたがたとその子どもたち、並びにすべての遠くにいる人々に与えられているからです。」
     次に「義について」、イエス様は解き明かします。
    「義についてとは、私が父のもとに行き、あなたがたがもはや私を見なくなるからです。」
     これは深い言い回しであって、復活と昇天を意味しています。イエス様は復活されたことによって、唯一の義人であることが証明されたのです。
     それだからこそ、自分の罪の代わりとなって、十字架にかかって死んで下さり、三日目によみがえられたイエス様を信じ受け入れる者は、父なる神様から「義」とされるのです。
     次に、イエス様は「さばきについて」語られました。
    「さばきについてとは、この世を支配する者がさばかれたからです。」
     実際には、この時点ではまだ未来のことになります。「この世を支配する者」とは、悪魔のことです。
     アダムとエバが、唯一の命令を破り、禁じられた木の実を食べた時から、この世界の支配権が人間から悪魔に移ってしまいました。
     イエス様が十字架によって死なれ、復活されたことによって、悪魔が奪った権利を取り戻されるのです。
     悪魔は、イエス様が十字架上で命を落とされた時に、大いに喜び勝利したと思ったのです。しかしイエス様は三日目に復活された時に、悪魔の最後の武器である死を滅ぼされたのです。
     この時、創世記に書かれた預言が成就します。
     父なる神様は、へびである悪魔に、
    「おまえが、こんな事をしたので、おまえは、あらゆる家畜、あらゆる野の獣よりものろわれる。おまえは、一生、腹ばいで歩き、ちりを食べなければならない。私は、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく。」と宣言されました。
     悪魔の最大の武器は「死」です。人は「死」を恐れます。悪魔は人に「恐れ」を与えておびやかそうとします。しかし聖霊様が与えて下さるものは、「平安」なのです。そして主イエス様を信じる者には、すでに「永遠のいのち」が与えられているのです。
     使徒パウロは、このように確信したことを教え、また信者を奨励しています。
    『死よ。おまえの勝利はどこにあるのか。死よ。おまえのとげはどこにあるのか。」死のとげは罪であり、罪の力は律法です。しかし、神に感謝すべきです。神は、私たちの主イエス・キリストによって、私たちに勝利を与えてくださいました。ですから、私の愛する兄弟たちよ。堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい。あなたがたは自分たちの労苦が、主にあってむだでないことを知っているのですから。』
     私たちは「敗北者」ではありません。神様は、主イエス様を通して圧倒的な勝利を与えて下さいました。
     勝利とは何ですか。それは主イエス・キリストに対する私たちの信仰そのものなのです。信仰がなければ、どうして神様に喜ばれることが出来ると言うのでしょう。
     私たちは、今も生きておられる主イエス・キリストと共に、歩んでいるのです。》

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