◇◆◇日々のみ言葉
2018年11月3日(土)
◎聖書箇所【使徒の働き4章8節~12節】
4:8 そのとき、ペテロは聖霊に満たされて、彼らに言った。「民の指導者たち、ならびに長老の方々。
4:9 私たちが今日、取り調べられているのが、病人に行なった良いわざについてであり、その人が何によっていやされたか、ということのためであるなら、
4:10 皆さんも、またイスラエルのすべての人々も、よく知ってください。この人が直って、あなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの御名によるのです。
4:11 『あなたがた家を建てる者たちに捨てられた石が、礎の石となった。』というのはこの方のことです。
4:12 この方以外には、だれによっても救いはありません。世界中でこの御名の他には、私たちが救われるべき名としては、どのような名も、人間に与えられていないからです。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からの学びとなります。
今日は、ペテロのメッセージの一つ一つを考えて見ることにしましょう。
「私たちが今日、取り調べられているのが、病人に行なった良いわざ」とは、生まれつき足のきかない乞食の男の人をいやしたことです。ペテロは、なぜ良いわざと言ったのでしょうか。
それは、この男の人は、ユダヤ人から「罪人」扱いされていたからです。歩けないことをいやしただけではなく、心の傷をもいやし、そして救われたのです。罪に囚われた者をいやし、赦すことが、どうして「悪いわざ」と言えるのでしょうか。
この男の人は、主イエス様の御名によって、生まれ変わったのです。
「皆さんも、またイスラエルのすべての人々も、よく知ってください。」とは、ここに集められた人々こそ、まさしくユダヤの指導者たちなのです。
国の指導者が変われば、国そのものも変えられるからです。
神様は、ペテロとヨハネと、かつては人々の哀れみにすがる他に、生きる術を持たない一人の乞食を通して、多くの富を持っている者たちに、悔い改めを迫っているのです。
「この人が直って、あなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの御名によるのです。」
これこそ、彼らが一番聞きたくない言葉なのです。特に主イエスを、十字架の死に追いやった前大祭司アンナス、そして現大祭司カヤパには、まさしく霊と魂との境目を貫く鋭い言葉なのです。
聖書には書かれてはいませんが、バチカン帝国に保存されている一世紀の公文書には、「カヤパの報告書」が含まれており、そこには、復活された主イエス様が、カヤパにご自身を現わされた記録が残されています。
とするならば、この会議の時には、すでにカヤパ自身、復活のキリストを目撃していることになるのです。
よって、ペテロとヨハネに尋問しているのは、カヤパではなく義父のアンナスであるとすることが自然です。
もはやカヤパには、使徒たちをさばく気持ちなど失せていたはずです。よみがえりのキリストに出会った者は皆、「ナザレのイエス」こそが、メシアであり主であることを、身をもって知ったのですから。
明日は後半について考えて見ましょう。明日も同じ箇所となります。》