◇◆◇日々のみ言葉
2018年11月4日(日)
◎聖書箇所【使徒の働き4章8節~12節】
4:8 そのとき、ペテロは聖霊に満たされて、彼らに言った。「民の指導者たち、ならびに長老の方々。
4:9 私たちがきょう取り調べられているのが、病人に行なった良いわざについてであり、その人が何によっていやされたか、ということのためであるなら、
4:10 皆さんも、またイスラエルのすべての人々も、よく知ってください。この人が直って、あなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの御名によるのです。
4:11 『あなたがた家を建てる者たちに捨てられた石が、礎の石となった。』というのはこの方のことです。
4:12 この方以外には、だれによっても救いはありません。世界中でこの御名の他には、私たちが救われるべき名としては、どのような名も、人間に与えられていないからです。」
◎ショートメッセージ
《引き続き同じ箇所からの学びとなります。
「『あなたがた家を建てる者たちに捨てられた石が、礎の石となった。』というのはこの方のことです。」
ペテロは、詩篇からこのみ言葉を引用しました。
原文は、
『家を建てる者たちの捨てた石。それが礎の石になった。(詩篇118:22)』であり、ほぼ同じ内容です。これほど正確に記憶していることは奇跡的であり、間違いなく聖霊の力であると確信します。
これはどのようなことかと言いますと、ソロモンの神殿がバビロン軍の手で焼き滅ぼされてから五十年ほど経って、ユダヤ人が帰国して来た時、彼らが最初に着手したことは、主の宮(第二神殿)の再建でした。
彼らは主の宮の礎をすえ、約二十年かかって、第二神殿を完成させました。その工事中、石は、いつも主の宮よりも一段と低い所で切りきざまれて、宮に組み上げられて行きました。
ある日のことです。一つの大きな石が切りきざまれて運ばれて来ました。しかしその石は、他の石と違って、大きすぎるので、どこにもはまりませんでした。その為、その石は捨てられてしまったのです。
しかし、あとで分かったことは、その石こそ、二つの壁の合する「隅」の上に位する
最も栄光に満ちた「かしら石」であったのです。そしてそこに置かれたと言うのです。
詩篇の作者は、そのことを歌ったのです。
ペテロは、その詩篇118篇を引用して、「その隅のかしら石こそ、あなたがたが、十字架にかけて殺した主イエス・キリストなのです。」と説明しているのです。
この預言はメシア預言として、ユダヤ人たちには受け取られて来ました。ですからユダヤ最高議会に出席している面々に対しては、この預言による締めくくりは、まことに迫力があり、かつ彼らの魂を揺さぶったのです。
そして最後に、ペテロは最高の言葉を持って、彼らに悔い改めを迫ります。
「この方以外には、だれによっても救いはありません。世界中でこの御名の他には、私たちが救われるべき名としては、どのような名も、人間に与えられていないからです。」
明日も引き続き、同じ箇所からです。》