◇◆◇日々のみ言葉
2018年11月7日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き4章13節】
4:13 彼らはペテロとヨハネとの大胆さを見、またふたりが無学な、普通の人であるのを知って驚いたが、ふたりがイエスと共にいたのだ、ということが分かって来た。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所になります。
さてユダヤ最高議会サンヘドリンの面々は、ペテロとヨハネが無学で普通の人であることを知って驚いた、とありますが、これはどのようなことなのでしょうか。
ここにも、ヨハネの存在がカギを握っているのです。
ヨハネは福音書に、
『シモン・ペテロともうひとりの弟子は、イエスについて行った。この弟子は大祭司の知り合いで、イエスと一緒に大祭司の中庭にはいった。しかし、ペテロは外で門の所に立っていた。それで、大祭司の知り合いである、もうひとりの弟子が出て来て、門番の女に話して、ペテロを連れてはいった。(ヨハネの福音書18:15~18:16)』と書き記しています。
この時、一体どれほどのユダヤの指導者が集まっていましたか。
使徒の働きには、
『翌日、民の指導者、長老、学者たちは、エルサレムに集まった。大祭司アンナス、カヤパ、ヨハネ、アレキサンデル、そのほか大祭司の一族もみな出席した。(使徒の働き4:5~4:6)』と書かれています。
つまり、この当時のユダヤの指導者のほぼ全員が集まっているのです。アンナスは前の大祭司であり、その娘婿のカヤパが現大祭司でありました。
また次に書かれたヨハネは、別名ヨナタスとも呼ばれ、紀元36年にカヤパの代わりに大祭司となった人物です。アレキサンデルも、大祭司職を継ぐ地位にあったことが分かります。
そうです。
前大祭司アンナスと、大祭司カヤパは、ヨハネのことを良く知っていたのです。知り合いだったのです。
いや、むしろヨハネとヤコブの父ゼベダイとその妻サロメと知り合いであった可能性が、十分考えられるでしょう。
このことから、ゼベダイは、ガリラヤ湖の漁師の網元であり、エルサレム市内に自分の家を持っていたことは、もう間違いありません。
そうでなければ、次のみ言葉は嘘になっていまいます。
『さて、イエスの両親は、過越の祭りには毎年エルサレムに行った。イエスが十二歳になられたときも、両親は祭りの慣習に従って都へ上り、祭りの期間を過ごしてから、帰路についたが、少年イエスはエルサレムにとどまっておられた。両親はそれに気づかなかった。(ルカの福音書2:41~2:43)』
ゼベダイの妻サロメとは誰ですか。
主イエス様の母マリヤの妹なのです。
ゼベタイは、かなり裕福であって、ヨセフとマリヤと少年イエスも、妹サロメの嫁ぎ先の恩恵にあずかって、過越の祭にエルサレムに上ることが出来たのです。
さて前置きがかなり長くなってしまいましたが、集まって来た人々は、皆「一体この者たちは誰なんだ。どこの出身の者なのだ。」と、訪ねたに違いありません。
その時、被告席に立たされている若者を知っている人物がいたのです。それが議長を務める前大祭司アンナスとカヤパだったのです。
この二人のうちどちらかが、
「リーダー格の者は知らないが、おそらくガリラヤ訛りからガリラヤ人であろう。そして若者の方は、小さいうちから良く知っておる。あれはガリラヤの漁師の息子だ。無学でただの漁師の跡継ぎだ。両親も良く知っておる。」と説明したのです。
それを知った、議会に集まった人々は、驚いたのです。
「これで無学なのか。これで普通の者たちなのか。」と。
そして、もう一つの理由が見えて来ました。
それは、「ふたりがイエスと共にいたのだ。」と言うことが分かって来たのです。》