• 日々のみ言葉 2018年11月9日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2018年11月9日(金)

    ◎聖書箇所【使徒の働き4章14節】
    4:14 そればかりでなく、いやされた人がふたりと一緒に立っているのを見ては、返す言葉もなかった。

    ◎ショートメッセージ
    《昨日と同じ箇所からの学びとなります。

     ここで、もう一度「いやされた人」について復習して見たいと思います。

     ルカは、ギリシャ人ですので、「福音書」と「使徒の働き」をギリシャ語で書き、また現代の私たちと同じローマ暦を用いていますから、時制は同じことになります。

     使徒のシモン・ペテロとヨハネは午後三時の祈りの時間にエルサレム神殿に上って行きました。
     すると、彼らの行く手に、生まれつき足のきかない男が、数人の人によって運ばれて来たのです。この男は、宮にはいる人たちから施しを求めるために、毎日「美しの門」という名の門に置いてもらっていたのです。またこれが彼の唯一の仕事でした。

     彼は、ペテロとヨハネが宮にはいろうとするのを見て、施しを求めたのです。もちろんこの時点においては、彼は二人の名前を知るわけがありません。

     「私を哀れんでください」

     ペテロは、ヨハネと共に、その男を見つめて、

    「私たちを見なさい。」

     と言ったのです。

     男は何かもらえると思って、顔を上げて、ふたりに目を注ぎました。

    「金銀は私にはない。しかし、私にあるものを上げよう。ナザレのイエス・キリストの名によって、歩きなさい。」

     ペテロは、彼の右手を取って立たせました。

     するとたちまち、彼の足とくるぶしが強くなり、おどり上がってまっすぐに立ち、歩きだしました。
     彼は今まで歩いたことがないのです。おそらく試し歩きをしたり、はねたりしながら、自分の足のきくことを確認して、いやされたことを確信したのです。

     それゆえ、神様を賛美しながら、ペテロとヨハネの二人の後ろについて行って、一緒に、今までは入ることの許されなかった神殿の中にはいって行ったのです。

     そこにいた人々はみな、彼が、施しを求めるために「美しの門」にすわっていた男だとわかると、この人の身に起こったことに驚き、あきれました。

     ここから、エルサレムに在住している多くの人々が、彼が生まれつき歩けなかったことを知っていたことが分かります。

     その男が、今、議会の真中の席に、ペテロとヨハネと共に立っているのです。おそらく以前の彼の足は、萎えていて使い物にならなかったと思われます。しかし今の彼の足は、全く別な足で、普通の人と同じなのです。

     この現状を、どのように説明したら良いのでしょうか。それゆえ、議会の指導者たちは、「返す言葉」もないわけです。》

Comments are closed.