◇◆◇日々のみ言葉
2019年2月8日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き7章57節~58節】
7:57 人々は大声で叫びながら、耳をおおい、いっせいにステパノに殺到した。
7:58 そして彼を町の外に追い出して、石で打ち殺した。証人たちは、自分たちの着物をサウロという青年の足もとに置いた。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所となります。
「人々(議員たち)は大声で叫びながら」、とルカは書き記しています。ユダヤの指導者たちは、一体何を叫んでいたのでしょうか。
「見なさい。天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見えます。」
ここでステパノは、主イエス様のことをあえて「人の子」と言っている点に、特に注目してほしいのです。
そうです。
「人の子」とは、彼らが尊敬する預言者ダニエルによって、与えられた「メシア」そのものなのです。
ダニエル書によれば、
『私がまた、夜の幻を見ていると、見よ、人の子のような方が天の雲に乗って来られ、年を経た方のもとに進み、その前に導かれた。この方に、主権と光栄と国が与えられ、諸民、諸国、諸国語の者たちがことごとく、彼に仕えることになった。その主権は永遠の主権で、過ぎ去ることがなく、その国は滅びることがない。(ダニエル書7:13~7:14)』と、書かれています。
かつて主イエス様も、宗教裁判において、明確にご自身こそが、ダニエルが預言した「人の子」、すなわちメシアであることを、宣言されたのです。
マタイの福音書によれば、
『大祭司はイエスに言った。
「私は、生ける神によって、あなたに命じます。あなたは神の子キリストなのか、どうか。その答えを言いなさい。」
イエスは彼に言われた。
「あなたの言うとおりです。なお、あなたがたに言っておきますが、今からのち、人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見ることになります。」
すると、大祭司は、自分の衣を引き裂いて言った。
「神への冒涜だ。これでもまだ、証人が必要でしょうか。あなたがたは、今、神をけがす言葉を聞いたのです。どう考えますか。」
彼らは答えて、「彼は死刑に当たる。」と言った。(マタイの福音書26:63後半~26:66)』と、書かれています。
ステパノが、「人の子」と言う言葉を用いた時、議員たちは、主イエス様の言葉を思い出したのです。真理の御霊である聖霊は、このように真理に導かれるのです。
よって、議員たちは、「神への冒涜だ」「死刑だ」と叫び、頭に響く、主イエス様の声に耳をふさぎ、ステパノを石打場に引きずり込んだのです。
そして、サウロ(後のパウロ)と言う青年の足下に、証人として自分たちの上着を預けたのです。
サウロはその一部始終をしっかりとまぶたの奥に、焼き付けたのでした。
そしてそればかりではなく、彼の心に、主イエス様を信じる者たちへの怒りと迫害の思いが、めらめらとわき上がって来たのです。》